監督になるという人が
多かったんです。

グランプリを決めると、わりとそれで注目をされて
君撮ってみない？ということが
起こったりしていました。
自主映画をやっている人はまず
そこに応募して
他校とかもうちょっと先輩とか
内藤さんは少し先輩ですけれど上映会をやったりして。
大吉≫今の若い人が動画を撮って
ＹｏｕＴｕｂｅを上げるのと
同じようなものですかね。
近江≫きょうもメッセージを募集しています。
視聴者の皆さんに
聞いてみたいことは何ですか？
室井≫今なかなか旅に
行けないじゃないですか。
ＧｏＴｏトラベルが
ありましたけれど。旅で失敗談
とかあるのかなと思うので


ぜひそういうのを
教えてもらいたいと思います。
近江≫室井さんの最近のエッセイも
旅にまつわるものでしたね。
室井≫旅の失敗談を集めました。
近江≫それも後ほどご紹介します。
そんな室井さんの故郷は
富山でいらっしゃいますけれど
最新作はその富山で
撮影されたもので
１０２年前に富山で実際に起きた出来事がテーマになっています。
ちょっとご覧いただきましょう。
（ＶＴＲ）
富山の小さな漁師町。
室井さん演じるおばばの掛け声でおかかと呼ばれる町の女たちが
走りだしました。
県外への米の積み出しを
阻止するため
決死の覚悟で立ち向かいます。
おばば≫あっ！じんだはん来たぞ
ほれ！引け引け。
警察が駆けつけてあえなく失敗。
≫女ごときがちゃべちゃべと。
恥を知れ！
しかしおばばが指揮したこの行動は
思った以上に
波紋を広げていきます。
いと≫ひっどいもんやね。
フジ≫何がひどいがね？
いと≫わしらちが暴動を

起こしたいうて書いてあるがや。
フジ≫暴動！？
≫あれが？
大正７年、米の価格が高騰。
ここで暮らすおかかたちは
米俵を浜に運んで
日当を得ていました。
しかし、その賃金では
家族が食べる
一日分の米を買うことも
できません。
いと≫また、上がっとる。
≫いったいどこまで上がるがよ。
≫こんなに高かったら
たまったもんじゃないちゃ。
おかかたちの不満は
日に日に増すばかり。
おばば≫ここにおるもんはね
毎日毎日背中の皮なすりむけるまで
米俵担いどる人間や！
どんだけ家計支えても子どんども
満腹にしてやれんいうて
夜中に布団かぶって泣いとるもんどもや！
おばばが先頭に立って
向かったのは米屋。
米を値下げしてくれるよう
陳情に押しかけたのです。
とみ≫あんたらち！
おばば≫おー、ようやくおかみのお出ましやざ。
トキ≫この、ごうつくばばあ！

≫自分らだけもうけとってかって。とみ≫食えんがやったらごとむけ。
きみ≫姉ちゃん、姉ちゃん
ひどいやんなっとる。
この騒動は全国紙に掲載。
とみ≫どれ、見せてみっしゃい。きみ≫ここ、ここ。
とみ≫だらどもめが～。
≫おい、わし言うたよな。次やったら逮捕するいうて。
おかかたちの行動を
抑圧したい警察は
リーダーのおばばを
逮捕してしまうのです。
おばば≫必ず戻ってくんでに。
負けんまい！
そして
おかかたちの取った行動とは。
近江≫米騒動は実際に起きた
話なんですよね。
室井≫社会科の教科書にも
載っておりまして。
ただし、何だろうな