2020/12/11(金) 08:15〜09:55 あさイチ「プレミアムトーク 室井滋」[字]


富山県人にしてみると
女の人が
富山県人はわりとあまり女性が出しゃばるとか
好まないので

ちょっと黒歴史的に
言われたりしています。
私たちもなかなか真実かどうだったのかとか
あまり地元の人間も知らない。
大吉≫100年ちょっと前の
話ですよね。


おばあちゃん、ひいおばちゃん
ぐらいの時代に起きた
事件ですよね。室井≫私も10代目なので
恐らくご先祖様はこれにわりと
おこったのではないかなと
いうところの近くに
おりましたので。商売もやっていましたし
この騒動を起こした側なのか
左時枝さんが演じられた
ああいう、どちらかというと
商売をしているほうだったのか
それは立場は
分からないんですけれど
先祖はたぶん知っていたと思い
ます。
近江≫当時の新聞をご用意しま
した。
こんなふうに書かれていたんです。
富山の女一揆
このままでは飢え死にする
生か死の境目だと叫ぶ
と書かれています。
富山のおかかたちから始まったといわれる米騒動は
全国に伝えられて
工場労働者や職人
そして会社員などさまざまな人が
共鳴をして、全国各地で抗議行動が
起こることになったんです。
そして当時の総理大臣も
辞職してしまうぐらいの

大事件だったんです。
富山の方からのメールを
いただいています。
「大コメ騒動」
楽しみにしています。
富山弁で描かせていただきます。
わてら、魚津やから
中学生のころっちゃ
運動会のときに必ず女子は米騒動と団体戦があったがやけど
分かっけ?と。
室井≫たぶん俵なんか担いで走るような競技じゃなかったかと
思います。
分かります。
近江≫競技としては
残っているんですね。
室井≫米騒動ということばは
あちこちに残っています。
米騒動というお酒があったりとか
使われてはいるんですけれど
実態はいまひとつよく分かってい
ないというような感じですね。
大吉≫実態をこの映画で描いて
いるんですね。
富山の出身の方も多かったんです。
室井≫柴田理恵さんとか西村さん
とか
左時枝さんとか
富山県出身の方です。
近江≫監督も富山県の出身ですね。
お話を伺ってきました。

(VTR)ヒット作を数多く手がけてきた
本木克英監督。
「大コメ騒動」には
なみなみならぬ
思い入れがあります。
史実を映画化するにあたり
リアリティーを追求しました。その1つが富山のことばです。
おばば≫じんだはん来たぞ、ほれ。
≫女ごときがちゃべちゃべと。恥を知れ!
せりふは全編、富山ことば。
現場では室井さんも一役買いました。
本木≫以前「超高速!参勤交代」
という映画を作ったときに
全編いわきのことばに
したんですね
標準語で書かれたものを。
ものすごく…
おばば≫おらのこと
呼びつけるちゃ100年
早いじゃないか?何様いね。
カリスマ的リーダーおばばをどう演じるかについても
室井さんから提案があったと
いいます。
おばば≫あじゃあじゃな気持ちで
また、おらのこと手玉に取ろういうんやなかろね。
本木≫ほぼ室井さんの独走状態で
清んさのおばばというのは作り上げていかれて。
装着式の金歯まで作ってこられて。
おばば≫負けんまい。
本木≫何度かディスカッション