はっきりは 見えでねえんだ。よぐ転ぶしな。→
いずれ見えねぐなる。 その方が
いいのかもしれねえな。→
こんな世の中だはんで。
ねえ 冬吾さん。それでも 亨ちゃん 笑っとるよ。
亨ちゃんは 今 生きとる事だけを
感じて 笑っとる。
未来の事や 世の中の事
目が よく見えん事を→
悲しんだりしとらんよね。
冬吾さんも そうなれないかな？
♪♪～
冬吾さんが描いた亨ちゃんの絵 あるでしょう。
私 あれが大好きなんだ。
あの絵には 命が感じられるから。
♪♪～
あの空襲で 戦争でたくさんの人が 死んだけど→
亨ちゃんは生きとる。
私も 笛姉ちゃんも 加寿ちゃんも生きとる。
今は 生きとる私を見て！
生きとる亨ちゃんを見て！
すぐに元気になれんでも
しょうがないよ。
ほいでも そのうち
きっと 力が湧いてくる。
ほいだって 冬吾さんの目には→
人や物の中に命を見る力が あるんだもん。
あの絵には それが あるんだもん。
♪♪～
桜ちゃん。
♪♪～
モデルさ なってけねか？
もしかしたら 桜ちゃんの絵なら今の俺にでも 描けるかもしれね。
♪♪～
≪（笛子）ただいま！ 桜子 おる？
こんなとこに おったの？
冬吾の絵に つきあっとったのね。
（冬吾）ああ。
はい これ。 就職祝！
今日 初出勤だっただら？
おめでとう！
はい！
はあ よう似合う！
この一年 いろいろ あったね。
かねさんの事や 達彦さんの事。きつかったね。
これからは
前の事は もう 全部 忘れて→
生まれ変わったつもりで
頑張りん。
戦争だって いつまでも続かん。
頑張れば きっと またいい事に 出会えるわ。
♪♪～
（笛子）どうしただん？ あんた 最近随分 涙もろくなったね？
♪♪～
どしたんだ？ 一体。
なして 泣いてる？
♪♪～
この前から なんぼが様子が変だと
思ってたんだ。
何が悲しいんだ？ 桜ちゃん。
♪♪～
何が つらいんだ？
しゃべってみれ。
俺になら しゃべれるべ？
やめて！
私に近づかんで…。
♪♪～
（マサ）＜冬吾にだからこそ
言えない思いがある。→
桜子の心は 揺れ動いていました＞
2020/12/11(金) 16:35〜16:50
ＮＨＫ総合１・東京
【連続テレビ小説】純情きらり（１２６）「生きる歓（よろこ）び」[解][字]
昭和初期から戦中戦後、愛知県岡崎と東京を舞台に、有森桜子が時代に翻弄されながらも音楽への情熱を絶やさず生きる姿を描く。２００６年放送の連続テレビ小説。
詳細情報
番組内容
焼け跡で死にそうな子どもを救えなかったことで、冬吾（西島秀俊）が絵を描く自信を失くしていることを桜子（宮�ｱあおい）は知るが、慰めるすべがない。そんな折、相談していた西野（キムラ緑子）からの紹介で、桜子は国民学校の事務員として働き始める。立ち直るきっかけをつかもうとする冬吾は、桜子の姿なら描けると思い、桜子にモデルを頼む。一度は引き受けた桜子だが、冬吾への思いがあふれそうになり、その場を逃げ出す。
出演者
【出演】宮�ｱあおい，寺島しのぶ，西島秀俊，キムラ緑子，【語り】竹下景子
原作・脚本
【脚本】浅野妙子，【原案】津島佑子
音楽
【音楽】大島ミチル
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ