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2020/12/12(土) 13:05〜13:50 麒麟(きりん)がくる(35)「義昭、まよいの中で」[解][字][デ][再]

信長が 勝手気ままに京を治めるのを黙って見ておれというのか!?
私が そうならぬよう努めます。
信長様が道を外れるようなら坂本城は直ちにお返しいたし→
この二条城で公方様をお守りいたす所存。
越前を公方様と出る時己に言い聞かせました。
我ら武士は 将軍をお守りせねばと!
♪♪~
その傷で茶会に出るわけにはまいるまい。
今日の茶会は取りやめじゃ。→
誰かある!
≪(足利家近習)はっ。
(近習)三淵様が参られました!
(三淵藤英)ただいま参上いたしました。(義昭)入れ。
はっ。
挨拶は抜きじゃ。今日の茶会は取りやめる。
そなたの口から摂津に そう申し伝えよ。
摂津殿に先ほどお会いしました。
茶会とも思えぬ ものものしさ。
取りやめと伝えて→
お引き下がりになる様子では
ござりませぬ。
(義昭)引き下がらねば どうする。
弟 細川藤孝の家来どもが門前に控えております。
公方様のお下知とあらば
その者たちを中に入れたく存じますが…。
それで よろしうござりますか?
やむをえまい。 そなたに任せる。
(三淵)万が一 摂津殿が従われぬ場合→
いかが計らえば よろしうござりますか?
従わねば捕らえよ!


政所の役を免ずる。
(三淵)はっ! 直ちに。
(義昭)今日の茶は… 飲んだところで苦い茶であったろう…。
(義昭)ただ 言うておくぞ。
信長とは… わしは性が合わぬ。
会うた時から… そう思うてきた。
三淵や そなたが頼りじゃ。
♪♪~
公方様のご上意であるぞ。→
摂津殿 神妙にお受けなされ!
♪♪~
なぜじゃ! なぜじゃ!
おのれ!
放せ! 放せ!
(摂津)おのれ~!
ここにいよ。
(2人)はっ。
(太夫)お礼なら 駒ちゃんにどうぞ。
私は駒ちゃんに言われてやっただけですから。
そうですか。 駒殿が…。
細川藤孝様は明智様をひいきにしておいでだから→
話を通すのは容易でしたよ。
いや まことに命拾いいたしました。
それにつけても
幕府のお偉方がごっそり抜けて→
これから いよいよ
明智様の肩の荷が重くおなりですね。
肩が悲鳴を上げておりまする。
(笑い声)
以前 太夫から 帝は美しいお方だという


お話を伺いました。
信長様は 御所へ足しげく通っておられる。
帝よりお褒め頂くのが何よりうれしいと…。
我ら武士にとって 将軍 公方様が
そうであると… 私は思うのだが…。
しかし 信長様は… 帝に…。
分からなくはないが…やはり 分からない。
太夫は 帝をどういうお方だと…→
よくご存じですか?
いいえ 以前申し上げたとおり
一度 お声をかけられただけ…→
それ以外は何も。
つまらぬことをお聞きいたした。これで…。
♪♪~
帝の覚えがめでたいお方がいますよ。この近くに。
(太夫)これから そのお方に 栗を
お届けしようと思うていたところです。
お会いになってみます?
帝をよくご存じのお方ですか?
(太夫)明智様はね 帝のことを
いろいろお知りになりたいそうです。
実澄じい様なら ようご存じと思うて…。
「古今和歌集」を極められた高名なる三条西家のご当主様と伺い→
恐れ多いとは存じましたが
何事も学ぶべしと思い定め→
ぶしつけながら推参いたしました。
ちょっと 何かおっしゃって下さいな。
(三条西実澄)何をだ。
(太夫)帝のお話ですよ。 私に いつもおっしゃってるではないですか。→
お心に一点の曇りもない

古の帝にも比すべきお方だ。
それで 全てじゃ。
(太夫)え?
それは 「万葉集」でございますか?
「万葉」の歌詠みでは誰がお好きじゃ?
柿本人麻呂に尽きると…。
(実澄)何故?
国と帝 家と妻への思い→
そのどちらも胸に響く歌と存じまする。
♪♪~

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ikatako117

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