(取材者)1,000万!? 1,000万!?
北海道 旭川。
2月の気温は…
…にもかかわらず
客の絶えない宝くじ売り場がある。
ありがとうございます。
お客さんは みんな強気。
実は ここ 開店以来
30人以上の億万長者を生み出してきた…
えっ!? すごい。
みんな どんな夢を託すのか。
極寒の小さな宝くじ売り場に
3日間 密着した。
深い雪に覆われた北海道 旭川。
駅から車で10分。
町外れにたたずむ この売り場が
今回の舞台。
2月2日 土曜日。
午前中から撮影を始めた。
ずらりと並んだ 高額当せんの看板。
これ全部この小さな売り場から出たんだって。
あっ おはようございます こんにちは。
あっ 1億以上だけ?
売り場を始めて68年。
当せん額の合計はなんと 100億円以上になるという。
12時 若い男性がやって来た。
いらっしゃいませ どうぞ。
こんにちは。
開催中のジャンボくじ 30枚9,000円分を購入。
どんな人なんだろう。
留萌?
フォークリフトなど
特殊車両の整備をしている22歳。
結構 常連さんらしい。
10万!? すごいじゃないですか!
早速 当せん者。 さすが 伝説の売り場。
一度当たると より大きな夢を見る。
そういうものなのかも。
はい ありがとうございます。どうも~。
こんにちは。
100枚 3万円分を買った女性。
こちらも 隣町から
車を1時間走らせてきたんだって。
2人の子どもは 7年前に独立。
今は 夫婦2人。
宝くじが当たった時のことを想像するのが
楽しみみたい。
別に3億円じゃなくてもいいわ。
こんにちは。 よく来られるんですか?来ます。
こんにちは~。
こんにちは。
お母さんに見てもらおうと思って。
これね 当たったらチョコ買いに行きますから。
チョコ プレゼントしま~す。
暗くなった頃 1人の男性がやって来た。
下水処理場の施設管理をしている男性。
転勤が多く 20年以上 道内を転々とし→
最近 地元 旭川に戻ってきたという。
ちなみに もし1等が…
久しぶりに戻ってきた旭川で
趣味の仲間も出来た。
できることなら
このまま家族で暮らしたいそう。
男性が買った20枚の宝くじ。
当たるといいですね。2人の夢が…。
家族の将来を思う気持ちが
込められていた。
18時 お店はシャッターを下ろす。
2日目 気温は 氷点下10度。
あれ? 開店前から並んでいる人。
なんと 車で3時間かけてやって来たという2人組。
混雑を避けるため
朝一番に出発したそう。
伝説の売り場の当たる女神
一体 どんな人なんだろう。
はじめまして NHKの新保と申します。
よろしくお願いします。
堂前輝子さん 89歳。
21歳の時 実家のたばこ屋で宝くじを売り始めた。
最初は売れなかったけど
ひとたび高額当せんが出ると状況は一変。
最盛期には 5,000人が
店の前にあふれたんだとか。
午前10時 お店が にぎわってきた。
毎週末千葉から来るという男性。
奥さんが
旭川の病院に入院中で→
お見舞いに通っているそう。
10年前 脳の病気にかかった奥さん。
名医がいると聞いて 旭川の病院へ。
何度も手術を繰り返しては意識が戻るのを待つ→
そんな生活を10年間続けてきた。
空港から病院へ向かう途中→
旦那さんが いつも立ち寄るのが
この 宝くじ売り場。
ず~っと 来る度に買ってるから。
願うのは 一獲千金だけじゃない。
誰かを思って宝くじを買う人もいるんだ。
♪♪~
お昼過ぎ