2020/12/20(日) 08:00〜08:25 小さな旅「先人にこころ重ねて〜佐賀県 有田町〜」[解][字]
<町の東側にある…>
<江戸時代 磁器の原料となる陶石が
李参平によって発見。→
400年かけて 一つの山を
焼き物に代えたといわれています>
これ 大変ばい。
もう割るしかないっちゃね。
<梅嵜公弘さんと 妻の悦子さん>
<石を砕いて焼き物の土「陶土」を作る職人です>
(梅嵜)よかですよ。
<梅嵜さんは 80年以上続く陶土職人の家の3代目>
<高さ3メートルの巨大な機械
「どんつき」で→
2日から3日の間 石を砕き続けます>
<肝心なのは 粘りを出すこと。形を作る時 割れにくくするためです>
<つき具合を見極めながら 石と対話>
<焼き物の町を支える梅嵜さんですが→
陶土職人の家に
生まれたわけではありません>
<隣町の伊万里で生まれ
高校卒業後は 食品会社に就職しました>
<26歳で 陶土職人を父に持つ
悦子さんと職場で出会い 結婚>
<全く未経験だった土作りの世界へ
飛び込みました>
<職人かたぎだった先代からは
仕事の手ほどきは受けていません>
<50年以上使っている この機械は
故障することもしばしば。→
その度 梅嵜さんが自分で直して
使っています>
<粘りを出すために大切なのは
粒のバランスを整えること>
<砕いた陶石と水を混ぜ
ふるいにかけます>
<圧力をかけて
水分だけを抜いていきます>
<もう一度 水を加えて
軟らかさを調節します>
<陶芸家の注文どおりに
陶土に仕上げます>
私は思ってますね。
<一歩 路地に入るとそこは職人たちの世界>
♪♪~
<奥に見える壁…>
<「トンバイ」とは 登り窯を築く時に使う
レンガのことです>
♪♪~
<壊した窯や 使い終わった窯の道具を再利用して作られました>
<壁の高さが
2メートル以上ある場所も。→
職人の技術を 外から隠す目的が
あったといわれています。→
道具や技術を大切に守る
職人たちの思いです>
♪♪~
<有田の山あいにある 料亭の生けす>
<泳ぐのは 鯉。→
ここでは 有田焼の器にこだわった料理を出しています>
<創業100年になる料理屋の4代目です>
<名物は 「鯉の洗い」。→
鮮やかなピンク色をした鯉の身は
鮮度が落ちやすく 素早く料理します>
<氷水で締め 身の色が映えるように
盛りつけます。→
引き立てるのは 有田焼です>
(徳永)有田に見えられるお客さんということは→
器が好きな方が多いんでですね→
有田の地元の方も 器が生活に関わってらっしゃるので→
やっぱり そこは気が抜けないですね。
<徳永さんは 料理に合わせて器を選ぶのがこだわりです。→
伝統的な花の絵柄で
日本料理らしさを際立たせています>
職人さんの
すごい こう きれいな部分…→
きれいに仕上げてらっしゃる部分が
あるので→
「しっかりしろよ」って言われてるような
気持ちにはなりますね。
やっぱり見てると 何でも
すごい細かく描いてあるんでですね→
自分たちも… まあ ジャンルは
全然違うんですけど→
丁寧に 細かい作業も 手を抜かずに
やっていければなとは思ってます。
<李参平が見つけた 泉山磁石場>
<この日 採掘していたのは梅嵜さんです>
こっちとこっちで違うですもんね。
あっ ここやろ?
<李参平の子孫 金ヶ江さんも一緒です>
<6年前から 泉山で採れた陶石だけで作品を作っています>
黄色かですね。
黄色があるですね。
初代の焼き物に近づこうと思うには
やはり 初代がもともと使っていた→
泉山の土を使うということが
まず大事じゃないかと。
<泉山磁石場は 採り尽くしたといわれ
忘れ去られていました。→
初代 李参平の作品を作るためには→