♪♪~(テーマ音楽)
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<佐賀県の西 焼き物の里として知られる町 有田町。→
2万人が暮らしています>
<町の中心には有田焼の店が並んでいます>
<透き通るような白い生地。→
有田焼は ガラス質を含んだ石を原料とする 日本最古の磁器>
有田焼。
うわ~ 急須に お椀に お皿。
いろいろあるなぁ。
お~ 色絵皿。
これだけ並ぶと鮮やかだねぇ。
<400年前→
豊臣秀吉の朝鮮出兵で連れてこられた
陶工たちが作り始めました>
<焼き物と共に歩んできた有田町。→
この町を見下ろすようにあるのが…>
<大鳥居も 実は 磁器>
<陶工たちが 腕を競って焼いた数々の作品が奉納されています>
<祭られているのは
有田焼の創始者の一人 李参平>
<陶山神社のすぐそば>
こんにちは どうも。いらっしゃいませ。
これも 有田焼ですよね?
そうです はい。
手に取っていいですか?
どうぞ はい。
有田焼というと こう 色絵付けというか
絵柄が印象的なんですけど→
それに比べると
非常に控えめな感じがするんですけど。
そうですね。 私の場合…。
<有田焼の陶工…>
<李参平直系の14代目です>
余白を生かしたりですね自然なものを表して。うさぎが。
<金ヶ江さんが目指しているのは
李参平が作り始めた頃の有田焼>
< くすみのかかった生地に
藍色だけで絵付けをした→
温かみのある作品です>
400年前に 初代が どんな思いで焼き物を作ってきたかとか→
やはり 連れてこられて
文化も言葉も違うところで→
やっぱり いろんなことがあったと
思うんですけど それをですね→
自分自身も 少しでも分かってくることが
できたらなと思って→
初代の焼き物に挑戦しようと思って
やっています。
<工房へ>
あっ ここですか。(金ヶ江)はい。
<金ヶ江さんは 18年前に結婚。
夫婦で作品を作っています>
<絵付けは 妻の美里さん>
<一人娘のひとみさんは工業高校の陶芸コースで学んでいます>
こうやって見てると
生き物に見えますね。そうですね。
中心の軸の部分に 土が
よく詰まるように。そうですね はい。
これが ろくろで
作る時の基礎になります。
何か 器の軸を作る…。
ハハッ。
器の芯を作る感じなんですかね。
そうですね はい。
ほう… 器になってきた。
<金ヶ江さんが 14代目を継いだ李参平窯。→
実は 4代目から200年以上
閉じていました>
<再開したのは SLの運転士だった…>
<定年退職後 陶芸の道に進みます>
<金ヶ江さんも 高校を卒業後
父に続きます>
<焼き物に向き合って20年。→
次第に 初代の焼き物を目指すようになりました>
<41歳 李参平のルーツである韓国へ。→
長い伝統を受け継ぐ磁器を一から修行しました。→
何度も通ううちに気付かされたのは
指先の感触>
手で 土の厚みを感じながら
作られていくわけなんですけど→
それを見て これが やっぱり
一番大事だなと思ったわけなんですよね。
もう少し こういうふうに
土を厚く盛った方が作りやすいとか→
もう少し薄くした方がいいとか
そういう感じは やっぱり→
初代に問いかけながら
やってるつもりですけどね。
<李参平の子孫として
先祖の声を聞きながら→
自分ならではの作品に挑みます>
運命的なものも感じますしやはり 有田に育ってきた以上は→
自分自身にとって
李参平の直系だっちゅうことなんで→
近づくことによって→
一つの焼き物の形というのができるんじゃないかと思うんです。
は~!
ここか 陶石を採っていたところは。
結構 掘ったんだ。