左右同じになるように→
量を調整しながら
絶妙な力加減で編んでいきます。
全体を整然と
美しく仕上げるためには→
1つ作るのに1日半かかる
繊細な作業です。
齋藤さんが
しめ飾りを作るようになったのには→
きっかけがありました。
田んぼで…
そこで
しめ飾りを作って売り出すと→
米どころらしい縁起物として
評判を呼びました。
いい年 迎えられるように
よろしくお願いします。
(かしわ手を打つ音)
しめ飾りの こだわりの形にはその地域ならではの歴史と→
人々の思いが
込められているのです。
じゃ~ん! どうでしょう?
とってもダンディー!そうでしょう?
ですけど…。
もっと色気を増やさなきゃ!
家の入り口に飾られる門松。
立派な竹に つい目が行きますが青々とした「松」の存在感に注目です。
寒い季節にも活力を失わない松は
神が宿る縁起の良い木であり→
神を「待つ」という意味も。
京都で華道の家元をしている笹岡隆甫さんです。
京都らしい一風変わった門松を
見せて頂きましょう。
我が家の正月準備は
門柱に「根引きの松」というのを→
打ちつけるところからスタートします。
根引きの松というのはこちらのように→
根っこが付いたままの
若い松なんですね。
小さい松を門に打ちつけてやります。
ここに神さんが宿ってくれますように。年神さんという神様が→
お正月に来てくれるように
そういう思いを託すわけですね。
根付きの松は「根が付きますように」→
「成長しますように」との願いが込められています。
さらに 黒松と赤松
2種類の松を用意します。
黒松は 雄々しく力強い松。
赤松は木肌が赤く葉が柔らかい優美な松。
京都では 陰陽の思想を
大切にしていることから→
赤と黒。 雄々しさと優美さ。
陰陽の特徴を持った2種類の松を使い 家のお守りとします。
松飾りは玄関だけでなく
床の間にも飾られます。
松という樹木は 大木になり
しかも長寿ですので→
これが 神様が宿るのにふさわしい木
神の依り代として選ばれました。
で その松を門に打ちつけたのが
門松のルーツ。
家の中に飾ったのが
生け花のルーツということなんですよね。
お正月を迎えるための
松を使った床の間の飾り。
荒々しく 躍動感あふれる松の幹。
長く鋭く張り詰めた 松葉。
その緑に 赤を対比させ→
さらに かれんな蘭で松をもり立てます。
全てが一体となって
松の存在感を引き立てるのです。
(笹岡)この1年も
さまざまなご縁に恵まれて→
来年も同じように頑張りなさい
というふうに→
松が語りかけて
くれてるような気も致します。
凛とした松を飾ることで
新年を迎える。
今日 二つ目の壺は
居ずまいを正し「神を待つ」。
茨城県神栖市波崎。
松の生産量日本一を誇ります。
太平洋に突き出した波崎は
利根川の河口に位置する砂地です。
松は 水はけの良い砂地で
あえて栄養を少なく育てることで→
均斉の取れた美しい形に育ちます。
収穫された松は 工場で形を整えた上で→
葉の数 長さ 太さなど
25等級に分けられます。
松農家3代目の
溝口洋一さんです。
松の葉の
これが短くて なおかつ力強い。
生命力を感じられるところの 一番の
この産地のアピールポイントですかね。
お正月を迎える めでるに
ふさわしい 美しさ 青さ。
そういったものを持ってるのは