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2020/12/22(火) 08:00〜08:15 【連続テレビ小説】おちょやん(17)「どこにも行きとうない」[解][字]


そこまでしさらすねん。
あんたみたいな あほな親見てたら

我慢できへん。 それだけや。
何…?
これはな わいと千代の話や!
他人が口挟むな あほんだら!
どついたろか お前!
(戸が開く音)
おいでやす。
何や その目は。
どいつもこいつもわいのことバカにしくさって ほんまに。
あ~ もう!
みんな おらんようになってもた!
わいには もう 千代しかおれへんねや。→
娘が親助けるて当たり前のこっちゃないけ。
ええか。
借金取りのこと言いさらしたらただではおかへんさけな。
借金取りて何や?
みんな おらんようになったてどういうこっちゃ。
そ… それは…。


ヨシヲは病気と違うの?
みんな嘘なんか お父ちゃん!
そや。
(テルヲ)ヨシヲのあほ…
育てたった恩も返さぃんと→
出ていっこった。 もう何年も前や。
お父ちゃん借金で首回らんようになって→
千代を料理屋に奉公さしたら
借金半分に減らしたる言われたんや。
どうせ ろくでもない料理屋やろ。
われは黙っとれ!
なあ 千代 ちょこっとの間や。 なっ?
ちょこっとの間や。
お父ちゃん すぐ借金返して
千代のこと迎えに行くさけ。 なっ。
頼む 千代! 頼む!
もう千代しかおれぃんのや!
フッ…。
思い出した。
8年前も そやった。
いや 昔の方が なんぼかマシやったかな。
うちは 1人で生きていくて決めた。
二度と うちの前に現れんといて!
おい 千代!
ええんか? ほんまに それで。
どねなっても 知らぃんさけな!
あんたも あほやなあ。
はなから ほんまのこと
教えてくれといたら よかったんや。
まあ すかたん言うたんは謝る。

言えるはずあれへんやろ。
お前のせいや。
おおきに。
千代ちゃん 昨日 大事あれへんかった?
気ぃもんでもろて おおきに。もう大事おまへん。
そうか。
(節子)何 何? 何かあったん?
何もあれしまへん。
さあ 今日も しっかり稼ぎまひょ。何やの 教えてえな。
千代ちゃん 言うてもいい?
もう よろしやん。
(玉)姐さんに聞いてもらいまひょ。
もうええて。
姐さんには言えへんさかい。
(赤松)ここ岡安か。
へえ。
昨日 えびす座お願いした 赤松や。
上がらしてもろて よろしか。
どうぞ入っとくれやす。
お客さんがお見えだす。
おいでやす。おいでやす。
千代ちゃん
そいつら中入れたら あかん!
ひえっ!
お玉 大事ないか?へえ。
酒欲しい言うとんのに
お茶持ってくるやつがあるけ。
(富士子)そう申されましても…。
(青田)ええかげんにさらせ!(悲鳴)
(男たちの騒ぐ声)

あいつら…。
(ハナ)ボンやん 知ってますのか?
おんどれ どねしくさんねん。
娘の身ぃ売り飛ばさな
われの借金 どねもこねもならぃんで。
大事あれぃん 大事あれぃんて。
(みつえ)お父ちゃん なんとかしてえな。(宗助)いや けどな…。
いや けどちゃうやろ。 なんとかしてって。
ちょっ 待てって…。
今 行かな。
いやいや 待てて お前…。
おう こっちや。
へえ。へえ。
(シズ)待っとくれやす。
(伊藤)女将 ま… またにするわ。(シズ)伊藤はん すんまへん。
この埋め合わせは
必ず さしてもらいますよって。
うん… うん…。
ああっ…。
≪失礼いたします。 お酒お持ちしました。

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ikatako117