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2020/12/23(水) 00:30〜01:20 NHKスペシャル パンデミック 激動の世界(6)「“科学立国” 再生への道」[字][再]


実用化が見込めるチームには→
更に集中的な支援を行ったのです。

最大の関門は最終段階の臨床試験。
数万人を対象に
ワクチンの有効性や→
安全性を確かめることが
求められます。
これも NIHが
全米で15万人もの参加者を集められる→
ネットワークを作り
迅速な試験を可能にしました。
中神さんたちが開発中のワクチンも→
国から実用化の承認を得るには→
1万人規模の臨床試験を行う必要があると
されています。
それほどの試験を
どうやって実現するのか。
具体策は 各開発チームに
委ねられています。
この日 中神さんは 共同で開発に取り組む


創薬ベンチャーの担当者と→
今後の対応を協議しました。
一刻も早く 国産のワクチンを人々に届けようと挑む中神さんたち。
しかし 実用化への突破力では→
日本とアメリカの間に埋め難い差があることが→
浮き彫りになりました。
今回のパンデミックで見せつけられた海外との圧倒的な格差。
それは ワクチン開発だけに
とどまりません。
世界の科学研究の動向を調査している
3人の専門家が集まり 解析したのは→
科学の成果を世に示す
「論文」です。
新型コロナに関連する医学系の論文は→
今年に入ってから既に 8万本以上に及んでいます。
その中でも 注目度の高い
主要な学術雑誌に発表された→
論文の数を調べました。
トップ3はアメリカ イギリス 中国。
次いで ヨーロッパ勢が並び→
日本は 16位という結果でした。
研究されているテーマを洗い出すと→
「ワクチン」「免疫」「重症化」など重要なものばかり。
いずれの分野でも 日本は
十分に存在感を示せていません。
日本の研究は
世界に貢献できていないのか。
更に分析すると
世界的に重要な研究テーマに→
日本の科学者も取り組んでいることが

分かりました。
ウイルスを抑え込む
特効薬の研究です。
例えば インフルエンザでは
タミフルなどの薬が開発されたことで→
ウイルスの増殖を抑え
早く治すことができるようになりました。
新型コロナでも そうした特効薬を
生み出せれば→
ワクチンだけに頼る必要がなくなります。
パンデミックの脅威から脱する重要な鍵になると→
期待されているのです。
実は これまで日本は治療薬の開発研究で→
数々の世界的な成果をあげてきました。
結核の優れた治療薬を発見した梅澤濱夫博士。
死の病として恐れられた
エイズの治療薬を→
世界で初めて作り出した
満屋裕明博士。
その後も 画期的な薬の研究で
ノーベル賞受賞者を相次いで輩出。
治療薬の研究は
まさに 日本の得意分野なのです。
今回 新型コロナの
治療薬に関する論文を調べると→
日本から 欧米に引けを取らない
論文が出ていました。
10月に発表された当初→
この分野で 世界で最も多くダウンロードされた論文です。
新型コロナに効く薬の候補を見つけた→

という内容でした。
世界が注目する論文を発表したのは
鹿児島大学の研究チームです。
一体 どんな研究者たちが
優れた成果を生み出しているのか。
私は 早速 会いに行きました。
失礼します。ああ どうも。
研究チームを率いる馬場昌範さん。
40年近く 薬の研究を続けてきました。
3月から 新型コロナウイルスの特効薬の
研究に取り組んでいます。
研究の現場を
特別に取材させてもらいました。
案内されたのは
ウイルスが外部に漏れないよう→
厳重に密閉された実験室。
ウイルスに感染しないよう防護衣の着用は必須です。
私も 試しに 着させてもらいましたが…。
実験では 薬になりそうな物質を→
ひたすら容器の中の

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