女将さんの寝とられる座敷にピアノが よう響くっちゅうもんで。
「私が こうしてピアノを弾いとったら
達彦さんがおるみたいで→
寂しゅうないでしょう」と
若女将は よう言うとられました。
若女将は 最後まで
女将さんを励ましておられました。
「大将は 必ず生きておられる。
2人で 大将の帰りを待とう」。
大将…。 若女将は…→
ただ ピアノが好きで ピアノを弾いとらしたじゃないですよ!
(仙吉)大将に
生きとってもらいたいっちゅう→
一縷の望みに すがるような思いで
ピアノに すがっとられたです。
(仙吉)祈るように
ピアノを弾いとらしたですよ…。
♪♪~
仙吉さん…。 俺 戦争が終わって帰ってきてから→
有森と ずっと 距離を取ってきた。
これ以上 迷惑をかけたくないと思ったからだ。
これからは 有森に→
俺が 何を返せるか考えんといかん。
(冷やかす声)
(英語で)
(拍手)
♪♪~
(拍手と歓声)
「セントルイス・ブルース」 いくぞ。はい。
♪♪~(「セントルイス・ブルース」)
回想 (達彦)おふくろを…おふくろを頼む。分かった。
ピアノを忘れるな!
音楽を忘れるな!分かった。
♪♪~
私は 達彦さんの味方だで。ずっとね。
♪♪~
<桜子が弾くジャズの音色に→
2人で過ごした遠い時間が
よみがえるのを→
達彦は 感じていました>
♪♪~
2020/12/23(水) 16:20〜16:35
NHK総合1・東京
【連続テレビ小説】純情きらり(141)「あなたがここにいる限り」[解][字]
昭和初期から戦中戦後、愛知県岡崎と東京を舞台に、有森桜子が時代に翻弄されながらも音楽への情熱を絶やさず生きる姿を描く。2006年放送の連続テレビ小説。
詳細情報
番組内容
桜子(宮�アあおい)は、緊張のあまり演奏の途中で指が止まってしまい、客の米兵たちから野次(やじ)を飛ばされる。一方、山長に訪れた冬吾(西島秀俊)は、「桜子に迷惑をかけたくない」という達彦(福士誠治)に、「今まで迷惑をかけた分、これからはお返しをするべき」と助言する。さらに生前のかね(戸田恵子)と桜子の写真を発見した達彦は、仙吉(塩見三省)から桜子のかねへの献身を知らされる。思いあふれた達彦は…。
出演者
【出演】宮�アあおい,西島秀俊,福士誠治,塩見三省,徳井優,【語り】竹下景子
原作・脚本
【脚本】浅野妙子,【原案】津島佑子
音楽
【音楽】大島ミチル
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ