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2020/12/26(土) 08:00〜08:15 【連続テレビ小説】おちょやん「第4週 どこにも行きとうない」[字]


いてへんし…。やかましな!
おるやないか ほんまもんの女中が。
行くで!
なんと 千代ちゃんが舞台に出ることに。

えらいこっちゃ。
<あかん 緊張して手震える…>
<そない震えたら おかしいやろ>
何や 今日は 身震いするほど寒いなあ。
熱っ!
暑いんか 寒いんか どっちだす!?


(笑い声)
(ハナ)面白いがな。
お前の欲しがってた べっ甲のかんざし買うたるさかい。
ここで 千代ちゃんが
出ていくはずなんやけど…。
<こいつ… セリフ飛んだんか!?>
<思い出されへん>
おみの 頼むさかい はよ出てってくれ!
嫌や! うちは絶対に行きまへん!
<お前引っ込まな
芝居続けられへんやんか!>
どこにも行きとうない。
よっしゃ! わしが…。さあさあ ほら…。
嫌や! うちは どこにも行きとうない!
岡安にいてたいんや!
もう一人になんのは嫌や…。
ここにいてたいんや…。
やっぱり出ていきます。
何や それ!
(拍手と笑い声)
千代ちゃん あっぱれ!
無理やり出さして悪かったな。
おかげで ちょっと分かったわ。
笑かすだけが喜劇と違うてこと。
おおきに。
お礼言わなあかんのは こっちや。
何でやろな…。 楽しかったわ。
(戸をたたく音)
そうこうしてる間に→
借金取りが来てしもたがな。

約束どおり千代ちゃん渡してもらおか。
用意さしますさかい
上がって待ってておくれやす。
行け。
用意できたん?へえ。
ほんなら 行こか。
ちょっこと待って 何しはる気ぃだす?
(富士子)
決まってるやろ。 あんた逃がすんや。
みんな ご寮人さんのお計らいだす。
(節子)はなからあんた逃がすつもりやったんや。
(みつえ)行くで!
なんとか千代ちゃんを助けるため借金取りをだます作戦やったんやけど…。
もぬけの殻や!
バレてもた~!
ちょっこと待って。 待っとくなはれ!
みつえさん… いとさん。
「みつえ」でええ。
ほっとかれへんやろ… 友達としては。
みつえ…。
≪どこ行った あいつら!
おい!
(みつえ)舟着き場でお母ちゃんが待ってる。
そこまで走り。
(青田)何じゃ おのれら!
見てのとおりの乞食です。
お恵みを~。
ご寮人さん…。
やっと来た。
このまま逃げたら

岡安が どないなことになってしまうか…。
大事おまへん。
これからは 自分のために生きますのや。
生きてええのや。
これは 旅立ちだす。
しんどなったら いつでも帰っといで。
あんたの家は 岡安や。
千代! 気張るんやで!
おおきに!
(戸が開く音)
200円おます。→
2,000円いうのは→
あんたらが ええかげんに利子膨らましただけだすやろ。→
そのお金は 道頓堀守りたいいうもんが→
ちょっとずつ出し合うたお金だす。
これ以上 よそもんが調子乗ってたら
どないなことになるか分かれしまへんで。
二度と この街に足踏み入れんこっちゃ。
も… 貰うもんさえ貰たらこねなとこ用あれぃん。 行くど!
はあ…。
こないな どぶ川にも花は咲くねんな。
千代ちゃん
一体 どこへ流れ着いてしまうんや?
京都どす。
このお店女優さんが働いてはんのだすか?
そや。 看板見たやろ。
これ どうけ?
山村千鳥一座…。
うまいこといったら千代ちゃんも 一躍 スターさんや!
時間が空いた時には


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ikatako117

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