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2020/12/27(日) 04:30〜05:00 イッピン・選「名匠への道 未来へ 輝きはさらに深く〜熊本 肥後象嵌〜」[解][字]


そこにも長い歴史と伝統が あったのです。
象嵌発祥の地は 現在のシリア→
ダマスカスといわれています。
そこから 東は日本まで→

西はスペインなどに伝えられていったのです。
スペイン象嵌の特徴は→
金や銀をふんだんに使った華やかなデザインと→
細かな陰影です。
肥後象嵌と全く異なる世界。
それを もっと知りたい。


単身 スペインに渡り 半年間 滞在します。
弟子入りした先はベテラン職人の…
ある日 イルデフォンソさんから板を渡され→
「この鳥たちに陰影をつけてみろ」
と言われます。
出来上がりを見せると→
厳しい言葉が待っていました。
飛べる鳥と飛べない鳥。
一体 どんな違いがあるというのか。
(伊藤)鳥の観察であったりとか…
草花に囲まれ 飛ぶ鳥。
このペンダントには
伊藤さんがスペインで学び→
肥後象嵌に持ち込もうとしたものが→
凝縮されています。
その後も何度も訪れたスペイン。
そこで習得した技とは。
使うのは タガネと呼ばれる鉄の棒。
先端を打ちつけ 線を刻みます。
これで 飛ぶ鳥の躍動感を出す
というのですが。
(タガネを打つ音)
羽の先の方を太く→
付け根の方を細くしていきます。
線の太さはタガネを打つ強さで変わります。
羽の先から打ち込み始め→
徐々に付け根へ。
こうして陰影をつけると→
鳥が まるで命を与えられたようです。
個性的な肥後象嵌で

人気を集める伊藤さん。
3月までは びっしりと
予定が埋まっていました。
水色は百貨店などの展示販売。
しかし新型コロナウイルスの感染拡大で…。
4月に入っていた予定は
全てキャンセルとなり…。
更に…。
再び自分の仕事を見てもらう日がくるまで→
どう過ごせばいいのか。
(伊藤)中嶋さ~ん 中嶋さ~ん。あ! 見えてます?
伊藤さんが話しかけたのは京都の職人。
2年前 「イッピン」に登場した…
現代的なセンスが光る
注目の存在。
以前 百貨店の販売会で
知り合った伊藤さんが→
この日 声をかけました。
表現の幅を広げるために→
京象嵌から学びたいと考えたのです。
(伊藤)漆のことも ちょっと伺いたくて。
肥後象嵌では
一般的に使わない漆のことに→
興味が湧きます。
(中嶋)順番でいったら…
(伊藤)へ~ じゃあ 要するに…
(伊藤)へ~!
かつて スペインに1人で渡り→
その技法を持ち帰った伊藤さん。
今 また新たな一歩を踏み出し始めました。

過去の技法を再現し 外の世界から学ぶ。
肥後象嵌を
もっと豊かにしたいという思いが→
職人たちを
成長させていました。
♪♪~
♪♪~
2020/12/27(日) 04:30〜05:00
NHK総合1・東京
イッピン・選「名匠への道 未来へ 輝きはさらに深く〜熊本 肥後象嵌〜」[解][字]

江戸時代、熊本で独自の進化を遂げた象嵌を肥後象嵌という。コロナ禍の中で、その伝統に新たな風を吹き込もうと奮闘する二人の若手職人を追い、その技術と思いに迫る。

詳細情報
番組内容
コロナ禍の厳しい状況の中、伝統工芸を守り、発展させていくために、新たな挑戦にのりだした若手職人を紹介するシリーズ「名匠への道」。今回は、江戸時代に独自の進化を遂げた熊本の肥後象嵌。象嵌とは黒地の鉄板に金や銀の形をはめ込んでいく装飾技法。一人は、かつて肥後象嵌の特徴だった独特の黒の再現に挑み成功させた職人。もう一人は、スペインの象嵌技法を取り入れ、“渋さ”が身上の肥後象嵌に華やかさをもたらした職人。
出演者
【リポーター】映美くらら,【語り】平野義和


ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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