ちゃんと考えました。
岡安に ずっといてたいとか
芝居が大好きやとか→
いろんなことが ごちゃ混ぜになって
もう訳分かれへんかったけど→
うちがしたいのは
そないなことやあれへん。
うちは ご寮人さんに恩返しがしたい。
いいシーン選びましたね。選びましたね~。
恩返しをするために
この仕事をね 選ぶって 千代…。
それを仕込んで?
ハハハハハハ。
そうです。 もう
えらい 手かかりましたんや。
そうでしょう。
千代は。
これからは 自分のために生きますのや。
生きてええのや。
これは 旅立ちだす。
しんどなったら いつでも帰っといで。
あんたの家は 岡安や。
ご寮人さん…。
いや 今ない職業ですもんね
その芝居茶屋さんとか。
お芝居を見るのに
芝居茶屋さんを通して→
その 言ったら チケットを取るとか。
チケットを買うてね。
お食事も そこで出して
終わってから飲むのも そこで。
そうそうそう。
道頓堀に すごい数 あったらしいですよ。
ですね。
はい。
日本のブロードウェイと呼ばれるほどの→
当時 最先端だった芝居の中心地 大阪・道頓堀。
昭和初期でさえ 少なくとも
一日に10万人が往来したといわれる→
パワフルな街でした。
「おちょやん」では当時の道頓堀の息遣いを表現するために→
資料や図面 復元した模型などを参考に→
芝居小屋を中心に営まれた人々の暮らしや文化に→
細かくスポットを当てています。
(千之助)市松… 市松…。
(笑い声)
中でも ヒロイン 千代がお茶子として働く芝居茶屋に関わるシーンでは→
力を入れた部分が数多くあります。
ちょっと見ていただきたい小道具がこちらです。
かんぴんという。
かんぴん。はい。
お芝居見ながら 当時は
お酒飲んだりとか お客さんしてたんです。
燗したお酒を ここに入れて→
おちょこに こうやって こう飲む。ああ~。
お茶子が運んで
劇場まで持っていくっていう。
これ ないんですよ 今。
え~! 美術さんが作ったんですか?
特注ですよ これ。
貴重なものですよね~。
そうですよ これ。
割ったら めちゃめちゃ怒られますよ。
そして こちらは…。
当時の芝居の番付。おお!
本物です。
本物?
番付というて
いわゆる お芝居のパンフレットです。
大正 昭和にかけて
芝居の演目を宣伝するために→
芝居茶屋でも配られていました。
で これが…。はい 小道具ですね。
このお芝居のために作った。
これ 万太郎さん いてはります。ああ 見たことある。
(万太郎)ヨタヨタのヘロヘロじゃ。
ケチ~!
そんなわけで
芝居の街 道頓堀ならではの小道具や→
舞台セットにこだわったシーンも
盛りだくさん。
当時の気分で
お芝居の世界を体感できるのも→
「おちょやん」の楽しみ方の一つです。
(一平)ここ。
嫌や! うちは どこにも行きとうない!
ずっと ここにいてたい。
岡安にいてたいんや!
もう一人になんのは嫌や…。
うちは どこにも行きとうない…。
ここにいてたいんや…。
こうなると 「おちょやん」を
もういっぺん最初から見たい→
見納めたいと思いなはった方もいるはず。
うちは もうすぐにでも出ていくさけ。
そんな方には「NHK+」がおすすめ。
放送開始から第4週まで 「おちょやん」のええとこ取りしたものを→
見逃し配信します。
年末年始のこの機会 一気に見返せますよ。
芝居の街 道頓堀といえば