読レビ

≫予約してた山里です。
≫それを勝手にキャンセルした
山崎です。
≫どうして？
≫そういうお年ごろだから。
≫年関係ないから。

受け入れるパターンでやって。
≫お待ちしておりました。
こちらへおかけください。
あの人、ごみ箱の上
座ってんで。
≫ちょっと…。
≫お似合いですよ。
≫うれしくないです！
椅子に案内して。
≫今日はそういった気分？
≫いつだってそう！
≫こちらへどうぞ。
じゃあ、シャンプー入ります。
≫お願いします。
≫あっつ！
お湯加減、大変熱いので
気合入れてください。
≫下げて！気合で越えられる
壁じゃないから！
≫どうか下がりますように。
≫神頼み？調節してよ。
≫気持ち悪いところありますか？
≫ないです。
≫いや、あるやん。


≫今、頭に裁判の文字がよぎったよ。
かゆいところ聞いて。
≫かゆいところありますか？
≫ないです。
≫思い出したくない過去ありますか？
≫はい？
≫踏み込んでもいいですか？
≫いやです！
≫自分いじめられっ子やったやろ。
≫踏み込んでこないで！
もういいや、次！
≫じゃあマッサージしますね。
≫最近、肩こりがひどくてね。
痛いんですよね。
ずっとやってるんですけどね…。
肩こりの痛みが
打撃の痛みにすり替わっていく。
美容師さん、美容師さん！
≫禰豆子は殺させない！
≫何でだよ！
俺は禰豆子を殺そうとしてないよ。
もういいよ、次！
切ってくれよ！
≫どういった感じで
カットしましょう？
≫本ある？
≫どうぞ。月刊釣り人です。
≫なぜ！
ヘアカタログとかそういうの
持ってきてよ。

怒りの炎にガソリンを
注ぐんじゃないの！
くつろいじゃダメだよ。
美容師さん、美容師さん！
≫分かってる！今行くって！≫今、思春期？
美容師さん！本。
≫あっ、はい。
≫「週刊釣り人」です。
≫地獄のデジャブ。週刊になってる。
ヘアカタログは？
≫すみません
うちの美容室、釣りの本か
アニマル浜口さんの
自叙伝しか置いてないんです。
≫偏りすぎてない？
じゃあそろえる感じで切って。
あと、後ろは遊んで。
≫かしこまりました。
グオオオ…。
≫何？
≫お前、燃やす。
≫野生の美容師！もういいわ！
どうもありがとうございました。
≫どうもハイヒール・リンゴです。
≫モモコです。どうぞよろしくお願いします。
ちょっとさ生で見たら
イメージよりも
細いと思いませんか？
ねえ、分かる。
≫テレビってね

若干太って見えるやんか。
≫テレビって８倍太って見える。
≫そない太って見えへん！
マツコ・デラックス
ガリガリやないの。
太ってる人は太ってる人で
痩せている人もおかしいやんか。
ジャンガジャンガ…とか。
≫名前ぐらい言うてやれや。後輩の。
≫アンジャッシュ！