2021/01/03(日) 20:00〜20:45 麒麟(きりん)がくる(39)「本願寺を叩け」[解][字][デ]


本願寺を叩くやり方が分かったぞ!
は…?
毛利だ。 毛利の水軍が船で→
兵糧や玉薬を運び込んでおる。
水路を断ち 船を叩けば本願寺は干上がる。
毛利水軍を叩くには

今まで育ててきた九鬼水軍を使う。
勝てると思うておる。 どうじゃ?
妙案でございます。うむ。
ところで 大和の守護じゃが
原田直政が討ち死にしおった。
畿内のことゆえ そなたにも関わりがある。
代わりの守護を誰にするか考えたのだが筒井はどうだ?
順慶殿を?
筒井順慶大和の国では古い家柄じゃからな。
しかし それでは
長年 大和を領地として治めてこられた→
松永久秀様のお立場が…。
何?
義昭公同様
戦の火種をまき散らすようなもの。
どうか お考え直しを。
う~ん…。
あの… 筒井様と松永様
お二人以外のどなたかに→
大和をお任せになるというのは
いかがで?
例えば この秀吉などは…。
お前が? 大和の国衆は家柄を気にする。お前では務まらぬ!
(たま)ごめんくださいまし。


光秀の娘 たまでございます。
♪♪~
たまと申すか。十兵衛によく似て器量よしじゃな。
まだ嫁には行かんのか?
よし。 わしに任せろ。よい嫁ぎ先を探してやる。
十兵衛 よいか。
は…。
そうじゃ! 今 築いておる安土の城を
そなたにも見せてやる。
新しいお城…。
いかにも。
高い山の上にそびえ立ち
どこからでも見える大きな美しい城じゃ。
日輪のように光り輝く城じゃ。
(たま)日輪… お日様でございますね。
その城のてっぺんに
高矢倉よりももっと高い天主を造る。
そこからは琵琶の湖はもとより
比良や伊勢の山々も一望じゃ。
それを是非 そなたにも見せてやりたい。
皆 喜ぶ。
夢のようでございますね。
そうじゃ。 夢の城じゃ。
ハッハッハッハ…。
さて 普請奉行と天主の話を詰めねばならんのだ。
わしは行く。 十兵衛 邪魔したな。
はっ。
ゆるりと養生せい。
大和の話じゃが やはり筒井に任せる。よいな。
殿!

(秀吉)殿。 私は明智様と ちとお話が…。
うむ。
(秀吉)殿が御自ら足を運ばれるというのはよほどのことでございますな。
天王寺で だいぶ懲りたご様子。
幾度となく本願寺は手ごわいと申し上げたのに→
一向にお聞き入れ頂けなかった。
少しは薬になりましたかな。
(ため息)
徳川家康は 甲斐 武田信玄の子勝頼の動きに目を光らせていた。
(築山殿)長篠の戦以来 織田様は
この三河には一顧だになさらぬご様子。→
まさか
見捨てられたわけではありますまいな。
(徳川家康)織田様は 今
手がいくつあっても足りぬのじゃ。
気にするでない。
比叡山を焼き打ちされたかと思えば→
今度は本願寺をお攻めになる…。
まことに神仏を恐れぬ所業。身も心も震えまする。
その織田様のご息女が 我が徳川の嫁御。
今日にも初孫が生まれようというのにさような話は聞きとうない。
そのご息女に 我が跡取り信康殿も
足をすくわれぬようにいたしませぬとな。
もうよい!
(侍女)殿! お方様! おめでとうございます。→
ただいま ご誕生あそばしました。
おお 生まれたか!
して どちらじゃ?
(侍女)姫君でございます。
ああ… 徳姫も無事か?

(侍女)はい ともどもに。おお それはめでたい。
お世継ぎはお預けでございますな。
どこまでも役に立たぬ嫁御じゃ。
(築山殿)
さて 見舞うてやらねばなりますまい。
♪♪~
来ておるか?≪(菊丸)はっ。
京の様子はどうじゃ?
(菊丸)大和の守護に筒井順慶様をお決めになりました。
聞いた。