てか 村上なんか 大人っぽくなったな。
私も 今は 村上ではなく
花里です。 結婚したので。
結婚?
はい。
マジで?
40代 イケメン バツイチ。
すごっ…。
ふふっ。
すごい!
すごい?
はい! 私の憧れの雑誌に
茂吉の作品が いっぱい!
ふふっ…。
ショーンになっちゃってんだもん全然 気付かなかった。
その大学の子?
はい。
空間デザイナーになるって言って
大学を 急に辞めちゃって。
音信不通だったんですけど
まさか→
本当に
デザイナーさんになってるなんて。
ふ~ん
若いのに 夢をかなえるなんて→
大したもんだ。
ふふふっ。
なんか おじいさんみたい。
♪♪~
あっ 茂吉って
昔から ほかの子とは→
ちょっと 違ってて。
美術サークルで一緒だったんですけど。
これが 茂吉です。
文化祭のときもみんなが 無理だって言った→
すっごいオブジェを
造っちゃったりして。
警備員さんに 怒られながら
毎晩 遅くまで 作業して…。
それが すっごい楽しくて。
男の子の友達って少なかったんだけど→
なぜか
茂吉とは 気が合ったんだよな~。
ふふふっ 今度の仕事も楽しみ。
晴海さん?
ふふっ…。
どうしたんですか?ううん。
やきもち!?
(崎田)どう見ても そうでしょう。
ははっ。 そうか やきもちね。
(崎田)でも 安心しました。えっ?
こういう言い方が
正しいか分かりませんが→
私 花里さんが
どこかで 社長に気を遣って→
結婚を決めたのではないかと。
でも そうじゃなかった。安心しました。
ははっ。
あっ…。
これ 社長から お嬢さんにと。
おっ 和菓子ですね!
お嬢さん 小躍りするでしょう
甘いものあげると。
そうなんですよ。 あれが見たくて
つい 買って帰ってしまいます。
気をつけてくださいね。
えっ?
血糖値。
ですね。(崎田・晴海)はははっ。
ありがとうございます。
(崎田)はい。
(紫)こちらが 弊社が作成中の
ラフ案になります。→
富裕層向けの邸宅が
テーマですので→
上品で 飽きのこない内装に
こだわってます。
(ショーン)マイマイ デート行こうぜ!
(舞衣子・紫)はい!?(ショーン)いいから 早く。
えっ? えっ? えっ…。
(紫)ええ~ 同級生との禁断の恋…。→
いや だめ だめ! はぁ~…。
♪♪~
(ショーン)舞衣子 俺→
前から 二人で一緒に住むなら→
この辺りって 決めてたんだ。
「どうしてですか?」 も…→
じゃなくて 「ショーンさん」?
(ショーン)舞衣子の大好きなおいしいパン屋さんも→
近くにあるし
子どもたちのいない日には→
あのカフェや あっちのバーで→
二人で デートできるだろ。
ちょっと!
(ショーン)なんだよ~。→
ちょっと
感じ出そうとしただけじゃん。
だいたい 視察するのに
夫婦のふりする必要ないでしょ。
(ショーン)そうかなぁ?