「ふつう」の湯へ。
温度の上昇をゆるやかにすることで→
まろやかな香りと味わいになるとか。
温度に これだけ こだわる 多田さん。
もちろん 酒器も 料理や酒の種類→
温度に合わせて 変えていきます。
その場面に合わせて どういった心持ちでおもてなしをするのかで→
変えていっている という気持ちですね。
多田さんならではの料理と酒 酒器の組み合わせを→
コース仕立てで見せていただきましょう。
まずは 天然の鯛と うに。
♪♪~
吟醸系の酒を ぬる燗にして→
白磁の盃で頂きます。
♪♪~
これ あの~ 少し古い
九谷焼の盃なんですけれども→
きれいな つるっとした素材で
白身のお魚を→
より引き立ててもらいたいなという
意味合いがありまして→
この盃にしております。
口のつくりが薄く平たい盃は酒のキレが良いので→
白身魚の うまみの余韻だけを残します。
次の料理は 脂がのった焼き魚。
純米酒の熱燗を 江戸時代に作られた→
ふだん使いの盃で頂きます。
結構 熱燗と言われる温度までつけて→
今度は うまみが広がったあとにきんきの脂を ずばっと切っていく。→
このイメージで。
お魚を食べて 飲んで また食べて。→
この繰り返しを わりとテンポよく→
まあ あんまり お行儀は気にせずにいっていただきたいなという意味で→
この盃にしました。
熱い酒を 気楽な気分で ぐいぐいと。
♪♪~
さて 締めは…。
テーマが 野山ですね。 はい。
いのししと かぶの炊き合わせに→
10年熟成の古酒を 上燗で。
盃は ぽってり厚みのある 信楽焼。
(多田)熱々の煮物を
お出ししてますので→
それより 若干
あの~ 温度が低いぐらいで→
少しの温度の落差を
楽しんでいただければなと思います。
厚みのある徳利と盃。
飲み方は ゆったりと。
温度を 割合 保ってくれるような
厚い胴体をしてますので→
ゆっくり ちびちびと
飲んでいただきながら→
野原を眺めながら飲んでるような気分に
なっていただければなと思いますね。
♪♪~
さて こよいの酒は→
どんな盃で飲みましょうか。
♪♪~
まったく 人使いが荒いですよ。
あれから 畳を拭けだとかあんどんを きれいにしろとか→
いつになったら
熱燗が飲めるんですかね。
何か言いました~?
いいえ 何でもありません。
はあ… なんか 酒を飲める
いい方法はありませんかねぇ。
あっ そうだ!
♪♪~
珍しいお燗の道具に
魅せられた人がいます。
手にしているのは
一般に 「燗銅壺」と呼ばれる→
酒を温める道具。
ここにね 炭を入れて→
ここに水をはるんですね。→
炭の熱で お湯が沸いて→
ちろりとか あるいは 徳利とかを
ここに ぽちゃんと入れて。
取っ手とか付いてて…
意外と ちっちゃいんですよね。
コンパクトに できてて…
中野さんは 江戸時代から明治のころまでの骨董品を→
インターネットオークションで
集めました。
もう 見た瞬間
すごい きれいだなと思って。
4月…
で こっちが え~すごく珍しいんですよね。
(中野)買った時は ヒビだらけで→
ほとんど使い物にならないんじゃないかと思ったんですけども→
接着剤で補修しまして
なんとか使えるようになりました。
気付けば 全部で 13個。
大勢で飲む時 一人で飲む時→
気分に合わせて使い分けています。
♪♪~
お待たせしました。
どうも どうも こんにちは。
今日は 仲間が 自慢の燗銅壺を持ち寄り