えっ！
学校でも 黒人が廊下の方で座って
勉強してたんですよ。
中は白人の子が 普通に座ってました。
あからさまやな。
ほかにも レストランとか
社会の中のいろんな場面で→
黒人と白人は
合法的に分けられたままやった。
合法的なんや。
こういった差別を合法とした→
いろんな法律をひっくるめて
ジム・クロウ法っていうんやけど…。
ジム・クロウ法や。
ジム・クロウって誰やねんって思うやろ？
これ… はい。 白人のコメディアンが
作り出したキャラクターです。
コメディアンが！
はい。
顔を黒く塗って 黒人の格好をして→
頭悪いような振る舞いをして笑い取ったやつや。
ほう～。
日本でもコメディアンが顔を黒く塗って→
国際的に大問題になったやろ。
そやな。
それぐらいええやんと思う人は
おるかもしれへんけどな。
顔を黒く塗って 笑いを取るっちゅうのは
ただただ失礼やないねん。
長い間 黒人がバカにされてきた差別の
象徴です。
はい。 それから これ。
１９１５年に大変な映画が公開されたんや。
「Ｔｈｅ Ｂｉｒｔｈ ｏｆ ａ Ｎａｔｉｏｎ」
っていう映画でな→
めっちゃ大ヒットしてたんですよ。
でも 黒人の描き方がすごいひどかったです。
白人の女性を襲う 野蛮で下品な…
みたいな描かれ方だったんですけど→
このあとも 映画やテレビで
暴力的な黒人のイメージが→
繰り返し流されてきたんやけど
暴力的な人種やから→
区別してもええ 差別を正当化する
理屈にもなっていったんや。
日本のテレビが度々やる
黒人の暴力的な表現は→
少し偏ってごめんねっていう話
ちゃうやん。なるほど。
うちらの中では積み重なっているんや。
また歴史を１００年戻すかっていう話やん。また戻るやないか。
うちたちのおじいちゃん おばあちゃん
親たちが みんな 血を流して→
闘ってきたのは何やったっていう話や。
で ほんで ほんで…→
１９６４年 大事なもんが生まれる。
おっ！
レモンさんやないで。
俺が生まれた年 １９６４年…。
レモンさんちゃうや～ん！
東京オリンピック！ごめん。
大事なのは 公民権法。
はあ～。
法律成立に貢献した
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアさんのことは→
みんな 結構
聞いたことあると思うな。
「Ｉ ｈａｖｅ ａ ｄｒｅａｍ」と
言ったやつね。
この公民権法で 白人と黒人
区別するのは→
違法やってことになった。
はい 一件落着って…→
そんなことあるかい！
えっ！？
ここで 一つ覚えていってほしい英語
あるんですけど→
「Ｓｙｓｔｅｍｉｃ Ｒａｃｉｓｍ」っていってな。
システミック レイズ… レイ…。
レイシズム。
レイシズム。
これってな 社会のあちこちにある
マイノリティーが生きていく上で→
不利になってしまう
人種による差別のことです。
例えば 警察に射殺される確率も
黒人は白人の２．５倍。２．５倍。
黒人がドラッグで
刑務所に入れられる確率は→
白人の６．５倍もあるんや。
６．５倍！ たっかい！
ここでも…
そやな。
今 デモをしています。
以上です。 ありがとうございます。
はい 頑張った！
（拍手）
ねえ。 アリースが話してくれた歴史聞いて
何か感じましたか？
知らないことだらけだったですね。