♪♪~(テーマ曲)
♪♪~
(マサ)<桜子に 冬吾達の展覧会へ行く許可が やっと出ました>
(小林)前にも言ったが
これが 最後になるかもしれんよ。
ゆっくり
羽を伸ばしておいでなさい。
(達彦)はい!
♪♪~
(八重)桜子ちゃん!
(桜子)久しぶり。 みんな。
♪♪~
明るくて 元気で和之さんらしいね。
見とって楽しくなる。
(和之)ありがとう。
(八重)こっちがね 八州治さんの。
♪♪~
この絵 新聞の批評で
褒めとったでしょう。 いい絵だね。
(八州治)俺もさ 一時は 筆を
折ろうかとも思ったんだけどさ。
諦めないで これからも
絵 描いていく事にした!
♪♪~
思い出すなあ。東京の空襲。
それから 岡崎も…。
(八重)今は 幸い世間が注目してくれてるけど→
どんなに売れなくなっても
私は こういう絵 描き続けたい。
桜子。 見てごらん。
♪♪~
(笛子)この絵の前には→
いっつも 人が集まっとるよ。
この絵の中の あんたは
輝いとるもんね。
♪♪~
冬吾 お前!
冬吾 いいの!?
まだ寝とらんと いかんじゃない?
(冬吾)もう大丈夫だ。
冬吾さん 何か あったんですか?
この人ったら
そそっかしくて しょんがないの。
酔っ払って
川に落ちて 死にかけたんだよ。
(達彦)ホントですか?
おかすな夢を見たんだな。
真っ暗な川を 泳いで渡ってたら→
目の前に 笛子と加寿子と亨の顔が浮かんできてさ。
人騒がせな話でしょう。
とろいんだもん この人!
イデ~!
病み上がりを どつくなって!
(笑い声)
よかったね。
お姉ちゃん… 冬吾さん。
(達彦)桜子。
♪♪~
何だか うれしくなっちゃって…。
元気で頑張ってる みんな
見てたら→
私も もっともっと 元気に
なれるような気がしてきた。
(八重)そうよ! 桜子ちゃん
お母さんに なるんでしょ。
ほうだよ 頑張れよ!
桜ちゃん!
頑張って下さい!
♪♪~
いよいよ 出産だね。
はい。
前にも言ったで
分かっとると思うが→
産んだら すぐに お子さんは
別室で 様子を見る事になる。
かわいそうだけど
抱いたりは できんでね。
分かっています。
先の事は こっちに任せて→
あんたは とにかく安心して
元気な赤ちゃんを産む事だ。 ね!
はい。
♪♪~
<桜子の出産の日が
やって来ました>
桜子。 大丈夫だからな。
俺が ついとるから。
達彦さん そんなに心配しんで。
産むのは 私なんだよ。
(杏子)桜ちゃん しっかりね。
私達が ついてるからね。
そうだよ 桜子。
ありがとう。
(磯)あ~ ちょっと待った!
叔母さん! 来てくれたのかん!?東京からかん!?
だって 桜ちゃんの赤ちゃんが
生まれてくるとこ→
真っ先に見たいじゃんねえ!
ああ これ 安産のお守り→
枕の下に 入れとくでね。