本当に便利そうね。
ほら見て。 これ
どんなものでも 入っちゃうわよ。
本にフルーツ。
絵を描く道具。 貝殻も。
そうですよね。
なんでも入れてください。
本当にありがとう!
いいんですよ 別に そんな。
このバッグのことだけじゃないの。
全部よ。
ここ数日 いろいろ
してくれたでしょう ホント…。
あなたみたいな人がいてくれて
私 幸せだわ。
信頼できて
いつでも力になってくれて。
あなたがいなかったら
お城で途方にくれてた。
大切な友達よ カサンドラ。
うれしいです プリンセス。
プリンセスじゃなくて
ラプンツェルって呼んでね[外:9FFA7E00CFC7E807A161ADA460B8060C]
何があったのかしら?
あんなカサンドラ 今まで私一度も見たことがない。
ああ カリカリ イライラ クヨクヨ。
ビックリだな。やっぱりそうよね。
王国を出てから カサンドラは
なんだかちょっと[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
変わったみたい。
そりゃ変わったさ。俺たちみんなだよ ラプンツェル。
この旅の暮らしに
なじまなきゃならなかったんだ。
みんな
半年前とは違う人間になってる。
そう カサンドラだって同じことさ。
だけど 知り合ってからずっとなんて言ったらいいのかな…。
カサンドラはすごく… 落ち着いてた。
見た目と本当の気持ちが違うことだって[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
いろいろあるんだよ。
ねぇ さっきは ちょっとゴタゴタしちゃったわね。
ハァ… 何の話?
わかるわ。とっても大変な一日だったから。
アディラのことだけが問題じゃないの。
たしかに我慢できないほど嫌な女だけど それより[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
いつから
私の判断を信じなくなったの?
聞いて。 カサンドラは一番 親しい人よ。
まるで本当のお姉さんみたいに思ってる。
でも 私は塔から出たばかりの
何も知らない女の子じゃないの。
いつか 王国の女王になる。
そう 今から言っとくけど[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
カサンドラに反対されるような決断を
することだってあると思う。
どうか それを認めてほしいの。
じゃあ そろそろ休むわね。
(あくび)
次の見張りは 私がやるわ。
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81](カサンドラ)「人生の舞台には」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「それぞれの役割があるの」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「いつの日か私
主役になるはずよ」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「光を浴びる」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「あふれる情熱で」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「舞台の真ん中に立つの」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「だけど今はまだ 片隅に座って」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「出番を待っている」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「準備はもうできているのに」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「いつまでも待たされたまま」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「歌えるのはいつも」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「他の誰かなの」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「でも諦めないわ」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「いつかチャンスを掴むの」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「拍手はいらない」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「私のこの姿 見てほしいだけよ」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「涙など流しはしない」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「胸の奥の力 信じて」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「誰よりも輝く日」
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]「待ち続けているの」
(うなり声)
(ヘクター)気がつかなかったようだな。
すぐに終わりにしてやろう。
放しなさい ヘクター。
ハッ!
あっ アディラ!
邪魔が入ると厄介なことになる。
ヤー!
あっ!
さぁ いくぞ。 ヤー!
ヤー!ぐわっ!
ハハハハハハッ!
うりゃ!
残念だ。 かつての名戦士アディラが[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
愚かな夢で人生をムダにするとはな。
ヤー! 私が人生をムダにしてる?
ヤー!
ブラザーフッド騎士団こそ[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
誰も探さない物を隠して人生をムダにしてるのよ。
月の石は