渡辺≫こんばんは。
「スーパーＪチャンネル」です。
日本時間の今朝、イランが
アメリカ軍が駐留するイラク国内の基地に
弾道ミサイルを発射しました。
林≫少なくとも十数発以上のミサイルを
複数の基地に撃ち込んだとみられ
緊張が一気に高まっています。
≫日本時間の今朝。
≫暗い夜空に閃光と轟音が。
アメリカ軍が駐留する
イラク国内の基地に向け
イランの革命防衛隊が
弾道ミサイルを発射したのです。
≫イランの国営メディアを通じて
革命防衛隊は、この攻撃を
アメリカに対する報復と表明。
更に、こう命名しました。
殉教者ソレイマニ作戦。
その名前に使われたソレイマニ司令官は
今月３日アメリカ軍の
ドローンによる空爆で
殺害され
故郷で行われた葬儀には
１００万人が集まりました。
標的になったのはイラク国内のアメリカ軍の拠点２か所。
アサド空軍基地と
イラク北部にあるアルビルの基地です。
攻撃されたアサド空軍基地は
イラク国内の治安維持や
イスラム国掃討のために
運用されていて
アメリカ軍が
多く駐屯している基地です。
そんな場所に撃ち込まれたのが
弾道ミサイルです。
その数は少なくとも十数発。
どんなタイプのものかは分かっていませんが
イランは国産兵器の開発を進め
弾道ミサイルの部隊を持っています。
イランのロウハニ大統領の顧問は
アメリカに反撃しないよう強く警告しました。
≫一方
アメリカのトランプ大統領は
攻撃の説明を受け
安全保障チームと協議。
更にツイッターに
こう投稿しました。
≫と、大きな被害は
出ていないことを示唆。
更に…。
≫アメリカとイランの対立が激化する一方
１１日に日本を出発し
サウジアラビアやオマーンなどを訪問する予定だった
安倍総理は中東歴訪の
延期を検討しています。
渡辺≫国際情勢が緊迫した状況に
なってしまいました。
スタジオにはイラン情勢に詳しい
日本エネルギー経済研究所
中東研究センターの
坂梨祥副センター長に
お越しいただきました。
よろしくお願いいたします。
まず外報部デスク、荒木さん。
ミサイル攻撃に関する新しい情報をまとめてもらえますか。
荒木≫実はちょうど今
３０分ほど前から
イランの最高指導者ハメネイ師が
演説をしていました。
内容なんですが
ちょっと、詳しいものは入っていないんですが
一部で入っている話では
今回のアメリカ軍基地への攻撃。
これは彼らの頬をたたいたようだ
という表現を使って
演説をしているようです。
また、中東地域のアメリカ軍が
すぐにでも撤退して
ここからいなくなるべきだ
というようなことを
話しているということです。
それと、イランの国営放送ですが
こちらが先ほど攻撃でアメリカ軍
８０人を殺害したと。
そして２００人以上が怪我をしているということを
伝えてきました。
ただ、この情報に関しては
まだ、内容が
本当にそういう情報が
あるのかどうか
確たるものがありません。
革命防衛隊の情報筋から
こうした情報を得たということで
イランの国営放送は
今、伝えているんですが
これは、もう少し精査する必要が
あるかと思われます。
渡辺≫坂梨さん