2020/12/16(水) 00:30〜01:20 NHKスペシャル「新型コロナ“第3波” 危機は乗り切れるのか」[字][再]

あ~…。
新型コロナウイルス
第1波のときから→
重症患者の対応に当たってきた
看護師です。
感染拡大が続く中 終わりの
見えない日々が続いています。
日本で猛威を振るう
新型コロナの第3波。
政府が集中的な感染対策を求めた
勝負の3週間の最終盤。
感染の拡大に歯止めはかからず→
重症者も 連日最多を更新しています。
ひっ迫の度を増す医療現場。
これまで 入院が原則とされてきた高齢者や→
基礎疾患のある
患者全員の受け入れが→
難しくなるという事態に
陥っています。
なぜ感染拡大は収まらないのか。
3万人に及ぶ感染者のデータ分析から→
その原因が
明らかになってきました。
浮かび上がったのは→
第1波から都市部に潜伏し続ける…
この核が源となって→
各地に感染が飛び火し続けているのです。
新型コロナ 第3波の危機を
どう乗り切るのか。
国の対策をリードする


専門家とともに考えます。
主に 重症患者の治療に当たる
聖マリアンナ医科大学病院です。
高齢の重症患者が相次ぐ中
ぎりぎりの対応を迫られています。
この日も入院していた
70代男性の容体が急変。
複数の基礎疾患を抱えていた男性。
最後のとりでといわれる人工心肺装置 ECMOも→
体への負担が大きいため
使うことができません。
男性の家族へ
危篤が伝えられました。
この病院で
重症患者用に用意した病床は17。
そのうち
9床が埋まっています。
さらに 第3波では
中等症患者も急増。
重症患者が回復しても→
その転院先が見つかりにくくなっています。
これまで 神奈川県では→
65歳以上や特定の疾患がある人などは→
軽症や無症状であっても
原則入院としてきました。
しかし 今月3日
国は基準を設けて→
入院患者の数を調整することを
推奨する方針を決めました。
先週 神奈川県は


入院の必要性を点数で判断する→
新たな基準を導入しました。
合計5点以上が入院の目安。
例えば
糖尿病を患う75歳の人の場合→
無症状だと
合計は4点。
入院の目安を
下回ります。
すでに運用が始まっている
入院の調整。
医師たちは
やむをえないと考える一方で→
ジレンマもあるといいます。
医療従事者の負担も限界に近づいています。
都内最大規模の医療機関
東京女子医科大学病院です。
この病院では 133人の看護師が→
コロナの治療や検査などに当たっています。
現場の実態を知ってほしいと→
看護師たちが取材に協力してくれました。
看護師になって3年目の
京河祐衣さんです。
集中治療室 ICUで
重症者の治療に当たっています。
感染を防ぐため→
医療用のマスクやガウンなど特殊な装備を身につけます。
(京河)よいしょ よいしょ…。
全身を覆われた状態で→
5時間以上

働くこともあるといいます。
(京河)お疲れさまです。
感染のリスクを減らすため→
人と極力接触しないように
気をつけています。
食事は コンビニなどの弁当が
ほとんどです。
家族とも会わず
ホテルで寝泊まりしています。
こうした生活を続けて10か月。