ウオ~ッ!あっ 来た。
世界最大のイカ ダイオウイカ。
史上 初めて深海での撮影に成功しました。
ダイオウイカは 1,000年もの間→
伝説の怪物として恐れられてきました。
巨大な体で
船を丸ごと引きずり込む。
船乗りたちを
震え上がらせてきたのです。
時に クジラとも戦うという
深海の偉大なる王者 ダイオウイカ。
その素顔は 21世紀の今なお
ベールに包まれたままです。
そんな幻のダイオウイカの撮影に
挑んだのが→
NHKと科学者の国際チーム。
10年を超える調査の集大成として→
最新鋭の潜水艇で
1,000メートルの深海に潜りました。
目指すのは 調査の進んでいない
深海の秘境…
潜航回数およそ100回。
潜航時間400時間。
テレビ史上初の挑戦に
世界第一線のスタッフが結集。
奇跡を呼び起こしました。
さあ 未知なる深海へ。
今夜は あなたも伝説の
巨大イカの目撃者となります。
♪♪~
今から150年ほど前→
海辺に打ち上げられ
偶然見つかった→
巨大なイカが
科学者のもとに持ち込まれました。
ほとんどは 体の一部でしたが→
まれに 全身が見つかったものもありました。
最大の記録は18メートル。
伝説の怪物は実在すると人々を驚かせました。
特徴は 2本の長い腕
触腕と呼ばれます。
直径5センチもある吸盤
鋭いトゲで武装しています。
人の頭ほどもある口には→
獲物を切り裂く巨大なくちばしが。
これだけ大きいのに
網に掛かる事は→
まず ありません。
いくら調査しても科学の手が及ばない→
幻の存在となってきました。
ところが最近 ダイオウイカ生息の可能性を示す手がかりが→
次々と見つかる場所が
出てきたのです。
それは
東京の都心から南に1,000キロ→
亜熱帯の海に浮かぶ…
30もの島々には貴重な動植物が多く→
世界自然遺産にも登録されました。
2012年 夏この小笠原の海を舞台に→
かつてない規模の
大調査が行われました。
潜水艇で深海に潜り
ダイオウイカを観察 撮影するのです。
10年にわたる調査の
最終段階として→
NHKが
国立科学博物館などと共に→
準備を進めてきました。
科学者 エンジニア 潜水艇のパイロット。
えりすぐりのスタッフが
11か国から50人集まりました。
透明なアクリル製のドームを持つ
最新型の…
視界は 340度
ほぼ全方向が見渡せます。
2年をかけ NHKが開発した…
通常の数百倍の感度を誇ります。
更に もう一隻 トライトン。
この2隻で1,000メートルの深海に潜ります。
作戦司令室では 研究者たちが
潜航計画を練っていました。
調査隊のリーダーは…
小笠原に通いダイオウイカの調査を続け→
数々の成果を上げてきました。
ダイオウイカ研究の第一人者です。
何と言っても
その大きさですよね。
あれだけ大きな生き物が
いるっていうのは→
我々 生物学者にとっても
驚異ですね。
本当に 彼らが
どこに住んでいるのか。
そして どんな生活をしてるのか
全く分かってないんです。
本当に 未知に包まれた
巨大生物なんですね。
そこが 一つ
一番 大きな魅力ですね。
ダイオウイカに魅せられたのは