奥にあるものから手前に向かって徐々に色を重ねていきます。
4時間ほどでご覧のような仕上が
りに。
しかし。
三重野さんの油絵制作はここからが本番。
さらなるリアリティーを求めて、
緻密な作業に入っていきます。
例えばこの作品では、生え際に注
目。
分かりますか?
なんと、
一本一本地肌から毛を生やすよう
に描いているんです。
まるで植毛のような細かな作業。
>>髪の毛描くのにそれだけで2週間とか、毎日毎日きちっと
線引くだけというときもあります
し。
>>もちろん眉毛、まつげも、
一本一本丁寧にメークするかのように描いていきます。
さらに、
髪の毛は一度描いた髪の上から、光が当たっている部分だけを明る
い色で塗り重ね、
なんと産毛まで、妥協せずに描くこだわりっぷり。
>>髪の毛描くのは、
1本集中して描けば、もう少しずつ、それだけよくなっていく作業
なんで、
毛を描くのは最終段階ですごい楽しい作業ではありますし。
>>そして地肌は、ちょっとした
染みから、毛穴、
しわに至るまで、しっかりと描き
込みます。
この細かさが、
1枚に何か月もかかる理由。>>でもそのそばかすとかほくろ
とかが、
このご自身を表現するのに大事なのかなと思って、細かいところを
描けば描くほど、もうこの子に近
づいていくみたいな感覚があるん
で。
省略していくとどんどん違う人みたいに感じられちゃうんで。
>>さらに、瞳に映り込む風景や
光も、しっかりと。
こうすることで、目の前にいる人