一橋様は酒に酔うちょられる。 な? な?
(慶喜)酒浸りのそなたと
一緒にするな! 容堂。
酔うておられぬなら
ないごて コロコロ コロコロ…→
考えを変えられるのじゃ!
わしたちは 皆開国すべきじゃち申しておる!→
そいでも まだ攘夷じゃち
申さるっとなら…→
はっ! いっそ
長州とでも手を組まれたらよか!
無礼者! 誰に口を利いてるんだ!
<慶喜は 久光らの意見に耳を貸さず 振り回してばかり。→
参預会議は もはや
風前のともし火でありました>
(孝明天皇)
慶喜 そなたに聞きたい事がある。
朕の考えを改めたがよいのか。
朕が 異国を忌み嫌うばっかりに→
そなたらを
惑わしているのではないのか。→
慶喜 答えよ。
畏れながら…。
この一橋慶喜 一身に代えて→
すめらみことの御憂いを晴らし奉りまする。
慶喜 頼むぞ。
ははっ!
旦那さん 表の看板に またこれが。
(お虎)どうせ また長州はんに肩入れしてはる人たちの仕業や。
こんなん まだ序の口やて。
夜中に打ち壊されたとこも→
火ぃかけられたとこもあるて。
怖い怖い。
(鍵屋)
このまま客が入らんかったら→
火ぃかけられる前に
店 潰れてしまうわ。
旦那さん 長州はんなんか
恐れるに足らずどす。
どっからでも かかってきなはれ!
(新八)御免。やあ~!
お虎どん。
西郷はん…。
帰ってきたど。
西郷はん…お会いしとうございました~!
心配かけたのう。
吉之助さぁ 「[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]賊」。
おいたちは ほんのこて
嫌われちょるようじゃの。
嫌いやなんて そんな…。
うちは… うちは ずっと ずっと→
お会いした時から
西郷はんの事を…。
おはんらにも
苦労をかけてしもて→
申し訳なか。
いやいや やめとくなはれ!
大変なんは
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩さんの方ですさかい。
そないいうたら 大久保はんも
何や このところ→
大層お疲れの御様子どしたえ。
こちらでございます。
お連れ様でございます。
≪回った回った。
(にぎやかな声)
何じゃ こいは!?
(平岡円四郎)大久保殿 お見事!
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩名物 畳回しでございます!回せ回せ!
一蔵どん!?
おう…。
あ~ 情けなか姿を
見られてしもた。
んにゃんにゃ
わっぜ すごかったど。
のう!
はい。一蔵どんが→
あんなに客を沸かせる芸を
持っちょったとは。
やめてくいやい。
みんなが そろって笑っちょった。
喜んじょった!
おいは ここが熱くなったど。
≪(ゆう)ごめんやす。
(新八)あっ あいは…。
おゆうどんじゃなかか
久しぶりじゃのう。
(ゆう)いやぁ
覚えてくれてはったんどすな。→
おおきに。
あ… おおきに。へえ。
おおきに?
あっ そういう仲じゃったとでごわすか!?
こら新八 思い違いすんな。
そうどす。 お客様におつらそうな顔のまんま→
表に出られたら
うちの看板に傷がつきますやろ?
あ… これ
腹痛に よう効きますねや。
ほな。