読レビ

食いもんばっかり描いてますの？この人は。
◆食い物が得意でやっている人で
すね。
◆えっ？
この方って、
◆いてますよ、裏に。
◆いてるんですか？
めっちゃおもろいやん。

これすごいやん。
◆この方。
◆こんにちは。
◆マメイケダという名前です。
◆マメ？
◆マメイケダという名前です。
◆めっちゃうまいで、これ。
うまそうやな、このおにぎり。
海苔、
何やこれ。
めちゃくちゃうまそうやん、
光ってて。


何でこんなんばかり描いてんの？◆描きたいから。
◆ギャラリー兼カフェで働く２６
歳の
マメイケダさん。
４年前から
食べ物の絵を多く描いている
若手画家なのですが、
それまでは、全く絵を描いていな
かったそうです。
◆出身はどこなの？
◆島根です。◆島根の
お惣菜屋さんとかをやっている
会社で働いてて、調理の仕事をやってて、
そのときに
絵を描く
商品のポップを。
◆うまかったの？
◆楽しいというか、
夢中に。◆自分、
あれかいな。
島根でたまたまポップ描いたら、
みんなうまいって言うし、
これでちょっと一丁大阪で
旗上げたろうという
気持ちで来たわけや。
◆はい。
◆そういうことか！
◆でも、ええこと。
◆それやったら、話が早いわ。
◆たまたま描いたポップで絵に目

覚めたマメイケダさん。
そこから本格的に画家を目指すの
ですが、その練習方法が
独特で…。
◆これが、練習で描いてた
「ごはん日記」で。
◆何？
◆「ごはん日記」です。
◆「ごはん日記」？
◆うわっ！
何じゃこりゃ！これ梅干しうどん。
何これ。
毎日食べたもんを描いてたわけですか。
◆毎日じゃなくて、
描けるとき。
◆これうまいやんか。
そういうことか。
つまり毎日食べたものを描けば、
被写体も困ることないし、
どんどんどんどん描けますよね。
◆食べ物が
やっぱり描いているとき、
一番楽しいので。◆楽しいんや。
◆絵の練習として。
◆これって何で描いてるの？
◆クレパス。
◆クレパスなの？
◆クレパスか！
◆何かこれね、高価な食べ物ばっ
かりが載ってたら、別に魅力がな

いんですけど、物すごく庶民的な
食べ物が多いんですよ。
だから、逆に見てる人が
入りやすいですよね、これ。
おいしそうやねん、
ほんで。
◆財産やで、これ。
これね、例えばですよ、
売れたとしますやん、
がっと。
結構有名になってきたら。
これめちゃくちゃ値打ちあるよ、
これ。
◆絵の練習で描き始めた
「ごはん日記」が注目され、今では
有名雑誌の表紙を担当するほどに
なっているのです。
◆彼氏とかは…。
◆いてるやんな。彼氏。
◆いや、いないです。