あいつも えらく出世したもんだ。フフッ。
慶喜様とヒー様 どちらが
まことの あなたなのですか?
え?
物騒ですから お気を付け下さい。
でも 西郷様とご一緒なら
安心ですね。
そんなに西郷を信じておるのか?
はい。 あの御方は立派なお侍様です。
西郷様だけは
裏切らないで下さいね。
俺の事は信じてねえんだな。
ヒー様には惚れています。
そうか。
♪♪~
よし。
♪♪~(笑い声)
ほれ。
おおきに。うん。
おおきに。
いや~ わても よろしいでっか。
てめえ 侍だろう。
恐れ入りました。
ずうずうしい願いだな。
何とぞ 天子様に…。どうぞ お力をお貸し下さい。
長州の暴発は
私が一命に代えても鎮めます。
無駄な戦を避けるため
おいからも お願い致します。
分かった。
任せろ。
ははっ。
(慶喜)何だ 西郷。あっ いえ…。
こんなに やすやすと
お受け下さるとは→
思っておりませんで。
一番ずうずうしいのは お前だ。
俺の前に よりによって
長州を連れてくるとはな。
恐れ入りまする。
幕府と[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩 長州が手を組めば→
きっと この乱れた世を
正す事ができる。
共に 天子様を
この日本国を お守り致そうぞ。
はっ!
はっ!
<桂は 早速 京に潜んでいる→
長州の過激な者たちへの説得を始めました>
御所に火を放ち 混乱に乗じて
天子様を連れ去り奉ろうなんぞ→
言語道断! 今 もし ここを
新選組に嗅ぎつけられたら→
我らは 申し開きのしようもない。
≪旦那さん。何や。
玄関に男が。
旦那さんに会いたいと。
いや~ どうも
お待たせ致しました。
お主が 古高俊太郎っちゅう者か?
はて? 私は枡屋喜右衛門でございますが→
人違いやおへんか。
商人のなりをしちょっが→
本当は 長州の間者。
(笑い声)
やめちょけ。
お主に おいは斬れん。
そいでも やるっちゅうなら…。
(桂)そこまで。
私は 長州の桂 小五郎と申す者。
貴殿は?
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の中村半次郎じゃ。
人斬り半次郎。
おいは 一橋様の命を狙った者を
捜しておる。
長州の者がやったち
思っちょっが…。違う!
長州じゃない。
中村君 お主じゃないんか?
違う!
邪魔をした。
中村君。
君は 西郷吉之助君を知っておるか?
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の者で
西郷先生を知らん者はおらん。
そうか。
なら 西郷君に伝えてくれ。
貴殿のおかげで 長州は救われた。
我らは同志じゃと。
同志?
<それから およそ ひとつき後。→
その日は ちょうど京の町で
[外:4C84BD1AF930BE3E0FDC14944B01867D]園祭が行われておりました>
御所に火を放ち 天子様を…。
そのような事を企てておったのか長州は。
はい。 新選組が捕らえた古高が
そう自白しました。
今こそ 好機。
これより 長州の巣窟へ向かい一網打尽にするのじゃ。
手向かえば 斬れ。