戻すには、何が必要なのか。
いまだ重い課題が突きつけられて
います。
>>黙とう。
>>大切な家族や仲間の命を奪い去った、
平成最悪の豪雨被害から1か月。
濁流に飲み込まれた町には、
今も深い爪痕が各地に残されてい
ました。
>>すごい数ですね。
>>早かったですね、あっという間ですね。
あっという間ですけど、
なかなか進まないですね。
今までと同じようにここへ戻って、
また生活したいと思います。
>>二次災害の危険と恐怖、そし
てこれまでにない猛暑。
復興の兆しが見えない中、
被災地の人々はさまざまな困難と戦いながら、
一歩ずつ歩みを進めています。
>>川沿いの道路は水があふれ、
冠水してしまっています。
>>記録的な豪雨で増水した、京都の桂川。
京都府では、5人の死者を出すな
どの被害が出ました。
1000軒以上の住宅が浸水被害
に遭った福知山市です。
ここでも、
徐々に日常を取り戻す動きが進んでいます。
床上浸水の被害に遭い、2週間前
には畳を外し、
床下を乾かしていた民家です。
きょう、
家族や親戚が集まるお盆に向け、
床板を入れる作業をしていました。
>>畳も頼んでいるのを持ってき
てもらって、建具もふすまも作っ
てもらって、
私ら年いくと、畳の上でごろんとなるっていうか、そういうふうに
したいんだけど、畳がやっぱり欲
しいですわ。
>>やばい、やばい。
>>やばいわ。
>>由良川沿いの支流が氾濫した
ことによって起こった今回の洪水。
本流に水を排出する役目を果たす
水門には、多くの土砂や流木が堆
積し、
大雨などによる二次被害が心配されていました。
>>こちら、
蓼原地区の水門では、中に堆積していた大量の土砂、
流木の除去作業が完了しました。
運び出された土砂は、
合わせて600立方メートルにも
及んだということです。
>>国土交通省は、
由良川沿いの18か所の水門で、土砂の撤去作業を実施。
先週、
作業が終了し、由良川の支流から本流に水を排出する機能が回復し
たとしています。
一方、
西日本豪雨の影響が思わぬ所に飛
び火したケースも。
京都市伏見区のおおいわ山では、
不法投棄された大量の土砂が豪雨により崩落。
住宅地のすぐそばにまで迫りまし
た。
しかし。
>>大量の土砂が流れ込んできた
現場です。
被害が遭った現場には、京都市な
どがバリケードを設置しましたが、
以前、
応急処置にとどまっています。
>>この対応に不安を募らせる住民。
>>あんなものあかへんやん。
おもちゃみたいなもん、べーっと
な、バリケードってあんなもん。
もしもね、前みたいに来たらな、
どないしようと思って、
もう寝ても覚めてもそればっかり頭に残ってますわ。
>>しかも山の土砂を巡っては、
土地の所有者が不法投棄したとされる京都市の業者を提訴する事態
に発展。
事態は混迷を深めています。
所有者は京都市の指導の下、防災
工事を進めています。
しかし、工事が大規模なため、
いつ完了するかは不透明なままです。
公民館に住民が集まっていた、
兵庫県宍粟市一宮町河原田地区。
安全と思われていた公民館を、
濁流が直撃。しかし、
その直前に上流の住民からの電話
を受けたことで、
避難者は全員、
近くの高台へ移動。間一髪で、
誰も被害に遭うことはありません
でした。
その公民館は1か月たったきょう、