いうんだ。
こう こすって洗うと泡が立って→
西洋人のように肌が白くなるんだ。
お前が喜ぶと思ってな。
(ふき)ありがたき幸せにございます。
何だよ ちっとも幸せそうじゃ
ねえじゃねえか。
お前を見てると
西郷を思い出して いけねえ。
え…?
その恨みがましい目だ。
私は 恨んでなどおりません。
慶喜様に 拾って頂いた御恩がありますから。
♪♪~
<吉之助は 一人岩倉の家に残っていました。→
天子様に味方となって頂くため
今の吉之助には→
岩倉に頼るしかなかったからです>
ほんのこてヤモリ様の命を狙っちょっ者などおるんじゃろか。
ハァ。
(いびき)
(ため息)
くっ…。
うあっ!
あいちゃ~。
あ~ きったなか…。
美しか…!
♪♪~
二条様 九条様…。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩 長州 土佐…。
♪♪~
西郷! お前 掃除もせんと
いつまで怠けとんねん。
「異国が迫る今 早々に日の本を
一つとして 国難に当たるべし。→
もし 幕府が朝廷の威を借り→
天下の御政道を悪用するような事があれば→
すぐに朝廷と幕府を
引き離さねばならない。→
それが かなわぬ時は
幕府を倒す事もやむなし。→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩と長州
2つの大藩に手を結ばせ→
天下に反幕の
のろしを上げねばならない」ち!
何故 このような
すごいお考えを→
このような所に
眠らせておるのですか?
夢物語じゃ。
断じて かなう訳がない。
かなうか かなわんかは→
天子様の御心を動かせるかどうかではありませんか!?
天子様は 岩倉様を無二の友と
お慕いしていらっしゃる。
ならば この文をお見せすれば…。
お前はアホか!そんな事 信じとんのか?
ほんなら天子様が まろを
友や思うてはんのやったら→
何で都から こんな離れた村に
いつまで住ませとんねん!
まろだけやない
かわいい息子の具綱も周丸も→
みんな いまだに天子様から
追い払われたまんまや!
岩倉家は 天子様に嫌われたんや。
ああっ!ああっ! もう終わりじゃ!
しまいじゃ!
岩倉様!
諦めてはいけもはん!
おいも長い間 島に流され死のふちを歩いておりもした。
それが どないした。
しかし おいは死にかけたところを救われもした。
多くの人たちに生かされもした。
生かされたのは→
おいには やらねばならんこっが
あるからでごわす。
おいは そいが
天命じゃち信じちょいもす。
諦めてはいけません。
今 この国には→
岩倉様のお考えが
入り用なのでございもす。
じゃったら 必ず 天子様からの
お呼び出しがあるはずでごわす。
やかましいわ。
わしは ヤモリや。
日の目 見んと
天子様から忘れられて→
死ぬ運命にあるんじゃ!
こんなもん読むな!こんなもん読むな!
こんなもん読まんでええ!
岩倉様。帰ってくれ!
帰ってくれ 商売の邪魔じゃ!
帰れ帰れ! もう帰ってくれ!
♪♪~
(半次郎)声だけはよか。さあ 来い!(信吾)チェ~!
チェ~!
♪♪~
吉之助さぁ もう諦めんか。