復興が 更に加速していきました。
各地で目撃された駅の子も
次第に姿を消していきました。
その後 子どもたちは
どのように生きたのでしょうか。
空襲で親を失い
上野駅の地下道で→
幼いきょうだいと共に過ごした
金子トミさんです。
金子さんは 23歳の時に結婚
2人の子どもを育てました。
しかし 45年間連れ添った夫にさえ
上野駅で過ごした事は→
最後まで打ち明ける事が
できませんでした。
金子さんは 80歳を過ぎてから→
近所で清掃のアルバイトを始めました。
国に対して 空襲の被害者への
謝罪と補償を求める活動に→
寄付をするためです。
戦争で 親も家も失い→
一人 路上で死んでいった
子どもたちがいた事実を→
忘れさせてはならないと
考えています。
路上生活のあとに 通った学校で
激しい いじめを受けた→
山田清一郎さんです。
どんなに つらくても→
学校を休む事はなかったと
いいます。
その後 勉強を重ね
夜間大学に進学。
中学校の教師になり 優しくて
生徒思いの先生と慕われました。
しかし 当時受けた仕打ちは
今も忘れられないといいます。
7月。
小倉さんは 母の命日に→
ふるさとの敦賀を訪ねました。
この小さなお墓。
空襲で亡くなった母が
眠っています。
13歳で突然奪われた母。
(泣き声)
今 小倉さんは→
誰にも話してこなかった駅の子の経験を→
戦争を知らない世代に
伝えていこうとしています。
本当に ありがとうございました。
(拍手)
♪♪~
何度も傷つけられ時に社会に背を向けながらも→
ぬくもりを求めて生きてきた
駅の子たち。
私たちが 決して忘れてはならない
子どもたちの戦後史です。
♪♪~
♪♪~
2018/08/12(日) 21:00〜21:50
NHK総合1・大阪
NHKスペシャル「“駅の子”の闘い〜語り始めた戦争孤児〜」[字]
戦争で親をなくした戦争孤児。行き場をなくし駅で暮らす子どもは「駅の子」とも呼ばれ、一人で生きていくことを強いられた。当事者の証言をもとにその悲劇の実態に迫る。
詳細情報
番組内容
NHKでは、この3年間、路上生活を経験した孤児への聞き取りや、資料発掘を進めてきた。子どもたちが餓死していく日常、生きるために盗みや売春をせざるをえない子どももいた。孤児たちが訴えるのが、国や大人たちから「見捨てられた」という思いだ。「汚い」とさげずまれ、やさしい言葉をかけてくれる大人はいなかった。「戦争が終わってから本当の闘いが始まった」という孤児たち。知られざる「駅の子」の実像に迫る。
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