<ともに22歳>
<1人は
着物の勉強をしていた…>
<もう1人は
地元…>
<大学がある
京都で暮らすうちに→
舞妓さんに憧れを
抱くようになったといいます>
<そんな2人の初稽古>
<七十世さんともこれが初対面です>
<今は
こうした新人さんがほとんどです>
<まずは
お辞儀の仕方から>
(
市山さん) 親指はくっつけて…。(宮田さん) はい。
(
遠山さん) はい。
<そして
歩の進め方>
(
市山さん) 後ろになってる指の先が向こうの線上…。
(
市山さん) 自分で見て。
<3か月後には
お披露目の初舞台>
(
市山さん) そろえて!
1
・2・3…。(宮田さん) あっ…。
<大丈夫でしょうか?>
<先代の家元は 母 實子さん>
<稽古には厳しい人でした>
<伝統の家系に生まれ→
幼い頃から
いちずに踊りの道を歩んで来ました>
<これは
5代目の祖母 6代目の母→
そして当時15歳だった
純子さんが→
3代そろって踊る映像>
♪~
<市山流の将来は
約束されているようでした>
<しかし…>
<そんな娘の気持ちを察してか母 實子さんは→
稽古場に顔を出さなくなった
純子さんを→
叱ることはなかったといいます>
<しかし19歳の時に→
ある出来事が
純子さんを変えます>
<芽生えたのは→
伝統の流派を自らがつなぐという覚悟>
<祖母の他界を受け
母が6代目・七十郎となり→
自身は母が名乗っていた
七十世を継ぎます>
<以来
七十世さんは独身を貫き→
母
實子さんが亡くなるまで30年以上→
親子二人三脚で
踊りを伝えて来ました>
(
實子さん)はら… これ やるでしょう?
はらしょ…
これ やってごらん。
やっぱり…
。
<あの新人2人の
芸妓の名前が決まりました>
<宮田さんは志穂>
<遠山さんは百々花に>
<お披露目が近づく中→
稽古は 追い込みです>
(
市山さん) 手 上げてそう 扇子… あ~っ!
また足が出た~!
(遠山さん) あ~…。
出た~…
。(市山さん) 出た~。
はい
こっち向いて! ほい 手!(宮田さん) あっ…。
(
市山さん) 足が出ろ!
だから
こうやると同時に右足も出なさい。
<もうすぐ70歳を迎える
七十世さん>
そのままでいいの
立って そっち向くだけ。
<1人でも多くの
芸妓を育てたい>
(
市山さん) こら! 志穂ちゃんが今度 足が挟まった!
<初稽古から
わずか3か月>
<うまく踊れるでしょうか?>