♪♪~
<路地を行く
あでやかな振り袖>
<お座敷での
おもてなし>
<でも
京都→
…では
ありません>
<ここは新潟
・古町>
<芸妓さんのいる街
花街です>
<かつて
古町の華やかさは→
京都の[外:FF398C89106D33590F692C922ECF4D10]園
東京の新橋と並び称されたほど>
<最盛期には
400人もの芸妓がいました>
<しかし
時代とともにその数は減り…>
<そんな古町芸妓の技を守る→
1人の女性がいます>
<69歳>
<全国屈指の歴史を誇る→
市山流の家元です>
(市山さん) やっぱり…。
<その舞台裏で目にしたのは…>
(市山さん) しっかり上げろ!
前
出て来んな 前 出て来んな!
<試行錯誤の新人教育>
そのままでいいの立って そっち向くだけ。
<踊りこなすのが難しく→
一度は消滅しかけた不思議な踊り>
<その技を託したのは→
3人の子を持つママさん芸妓でした>
<新潟でつないで来た
芸妓の華>
<その灯は消さない>
<東京・両国にあるお寺…>
<この日
新潟にだけ残されている→
ある踊りが披露されました>
<踊り手は 日本舞踊…>
<そのリハーサルでは…>
<なぜか 両手を背中に回して→
後ろ姿で踊っています>
♪~
<その演目は…>
<実は 面をつけているのは頭の後ろ>
<踊り手が一人二役を演じる
変化舞踊の1つです>
<人間になりたいと願うキツネが
尼に化けますが→
やはり
キツネの姿が現れてしまう>
<本性と願望の間で揺れる[外:2B385C2642704E44347F2F4DB147C8FA]藤が
表現されています>
♪~
<江戸時代から演じられ→
最後は新潟にだけ残った
この うしろ面>
<踊りこなすのは難しく→
今では 市山流だけが踊りをつないでいます>
(
拍手)
<かつて
北前船の交易で栄えた新潟>
<港近くに出来た花街
古町は…>
<今も
その面影が残ります>
<市山流は古町で
150年以上にわたり→
日本舞踊の技と心を
伝え続けて来ました>
<源流は歌舞伎舞踊>
<しぐさや動きで→
観客を物語の世界に
引き込むのが芸風です>
そっと
ついて…トン! トン! トン!
<市山流を舞う
古町芸妓の唄や踊りは→
評判でした>
<しかし 芸妓を目指す若者は次第に減り→
その伝統は
立ち消えようとしていました>
<そこで1987年>
<地元企業が出資して→
全国初の芸妓養成会社
柳都振興がつくられました>
<これまでに
50人以上を採用し→
芸妓の文化と市山流の踊りを
つないで来ました>
<去年
その七十世さんの元に→
2人の新人がやって来ました>