かねないだけに、私たちはそれに
現実的に向き合わなければならな
いという段階に入っています。
その男は
朝５時から机に向かっていた。
会議に臨めば トレードマークの
大声で正論を吐く。
そして 少しでも時間があれば→
小さな工場を ひたすら回る。
地域の中小企業を見守り支える
信用組合。
ふっ！
その世界を 男は半世紀全力で疾走してきた。
終わり！
マネーゲームに走らず地元企業への融資に専念し→
実に １５期連続の増益。
時に 仏の優しさで。
ああ!?
時に 鬼の厳しさで地方の経済を守り抜く。
はい おはようございま～す。
（一同）おはようございます。
ふぅ～。
♪♪～（主題歌）
♪♪～
山本の手腕には→
全国の金融関係者も
一目置く。
「とにかく融資すればいい」
そう思っていた時→
融資先が夜逃げした。
この夏 山本は１人の部下とある会社の支援に挑んだ。
金融マンとして
本当に必要な事は 何か。
格闘の日々に 密着。
信用組合理事長 山本明弘は→
まだ夜も明けきらぬ朝５時に
職場に乗り込む。
おはようございま～す。
どうも おはようございます。
誰よりも早く出勤するのは
あるものを読み込むためだ。
それは 広島県内にある
全３４の支店が まとめた 日報。
前日に支店長が訪問した企業の
詳細な報告を 全て読み込む。
足のリハビリ用の装置を開発する
ベンチャー企業。
ビジネスが軌道に乗り→
融資した１億円の 返済のメドが見えてきたという。
日報を読み終えると
やおら 足を振り上げ始めた。
自ら考案した
日課の体操だという。
ふっ！ ふっ！
終わり！
（山本）よっしゃ。→
はい。
（一同）おはようございます！
朝６時４０分最も気合いの入る時間が始まる。
企業に融資をするか
しないかを決める 役員会議だ。
こうした 融資を審査する場は
撮影が許されないのが通常だ。
だが山本は 見られて
やましい事などないと→
企業の名前を伏せる事を条件に
撮影に応じた。
この日 ある企業への融資について
話し合われた。
地元の小さな印刷メーカー。
運転資金がショートし ３日前→
１，９００万円の融資を
申し込んできた。
この会社は 技術力はあるものの→
発注元から頼まれる利益率の低い仕事を断れず→
経営状態を悪くしていた。
金融機関の融資は 一般的に→
申し込みから２週間以上
審査に時間が かかる。
そして こうした
赤字の中小企業の場合→
審査が通らないケースが
ほとんどだ。
だが ふだんから日報などで→
この企業の実力や 置かれた状況を把握していた山本は→
支援をすべきと 即座に判断した。
そうやって やっていきゃあのうかなり ほんと改善できますよ→
そこらあたり。 どうか？ はい。
必要と思えば 躊躇なく金融界の常識を超えた判断もする 山本。
そこには 地元企業と半世紀
向き合ってきた金融マンの→
揺るがない 流儀がある。
「金を追うな 人を追え」。
その姿勢は
理事長になった今もなお→
一日５件は回るという
融資先への訪問にも あらわれる。
こんにちは。
まいど お世話になります。
山本は いつも事前のアポは