紀美野町では倒木で多くの電線が切れ、
台風直撃から1週間たった今も1410
軒で停電が続いています。
集落の中にある住宅にあがらせて
もらうと…。
停電が続くなか風呂には入れず、
冷蔵庫など電化製品はすべて使うことができません。
また、集落にあるガソリンスタン
ドではこんな光景が。
給油機が動かないため手動で給油
を行っていました。
この地区ではトンネルも停電した
まま。
関西電力はおよそ50人態勢で
紀美野町内の復旧作業にあたっていますが
倒木で入れない場所も複数あり、
完全復旧の見込みは、たっていないということです。
今回取材しました、
和歌山県の紀美野町ですが、
人口における65歳以上の割合、
高齢化率が45%なんですね。
お年寄りだけの世帯も多い中で、
早く復旧することが望まれます。
特集です。
福祉が食い物に!
障害者が大量に解雇される事態が
相次いでいます。
ありがとう。
はい、どうぞ。
ありがとうございました~。
堺市中区のスーパーでリサイクルの服を販売する仕事をしている
峯崎正也さん。
この部分には、字幕がついておりません。
実は、
今A型事業所の閉鎖が全国で相次いでいます。
今年3月にも
6つの事業所を運営していた岡山県倉敷市の会社が、
170人も一斉に解雇。
会社が開いた説明会では、
障害者の怒りが爆発しました。
事業所の閉鎖が相次いでいるのには、ある背景がありました。
A型事業所には、国から給付金が
支給されています。
その額は、障害者1人につき、1
日5000円程度。
給付金は本来、障害者をサポート
する職員の人件費などに
充てるべきだとされていますが、
実際には、障害者の給料に回していたケースが多くありました。
さらに、「一部の事業者が福祉を
食い物にしている」と
A型事業所の運営会社でつくる協
議会の会長は指摘します。
A型事業所の数は、2008年には、2
00ヵ所ほどでしたが、
この10年間で、15倍以上に急増し
ました。
その中には、給付金のみを頼りに
運営を始めた
悪質な事業所も含まれていたとい
います。
手口の一例です。
1人・1日5000円の給付金を障害者の給料にあてるとします。
障害者が時給900円で4時間働くと
、
3600円が給料、残りの1400円は事
業所に残ります。
労働時間を短くすればするほど、
事業所に残るお金は増えます。
つまり、人を集める一方、
障害者を働かせなくすれば事業所が儲かるというのです。
こうした事業所の存在を問題視し
た厚労省は、
去年4月、給付金を障害者の給料
に充ててはならないと
規制を強化しました。
しかし、この規制強化により
「真面目に運営しているA型事業
所が
閉鎖に追い込まれてしまうのでは
ないか」と不安の声が上がってい
ます。
大阪府藤井寺市にある事業所の責任者は、
「一般就労が困難な障害者が働く
事業所で
採算がとれる仕事をとってくるの
は
かなり難しい」といいます。
事実、厚労省の調査で、
給付金を障害者の給料にまわさざ
るをえないという事業所が、
全国でおよそ7割にも上ることが
分かりました。
赤字経営が横行している中、
そもそも、制度設計に問題はなかったのか、
厚労省に聞きました。
「就労」と「福祉」のはざまでゆれるA型事業所。
制度や運営方針に振り回され、
しわ寄せがいくのは、結局、立場の弱い障害者たちです。
これは