はいはい。
お母さん 俺ね チャーシュー麺。
チャーシュー麺。
昨日 俺 何食べたっけ?
え~ メンチカツサラダ。
そうだった じゃ 今日は魚だな。
ん。
塩さけ ご飯軽めで。
はいよ!
《軽め… ザ常連》
アジフライ チャーシュー麺 さけ ご飯軽め!
読まれますか? 新聞。
あぁ 大丈夫です。
じゃ それちょうだい。
どうぞ。
西山さんのチャーシュー 1枚多めにね。
あいよ。
《店員の動きがいい。
忙しいなかでも気配りがある。
これは うまいものが期待できる》
ごちそうさまでした。ありがとうございました。
お漬物どうぞ 選んでください。
え?
6種類あります。
あぁ…。
じゃ これを。
はい。
はい どうぞ。
あ~ じゃこれ。
《いろんな組み合わせの
漬物を用意して→
客に選ばせるなんて
すばらしいな。
いちばん いいかげんに
なりがちなところを》
お待たせしました~。
お味噌汁はしじみのお味噌汁です。
はい どうぞ。
《あららら…》
ごゆっくりどうぞ。
《いや~。
朝から
すごいことになっちゃったな》
《いや~。
朝からすごいことになっちゃったな》
いただきます。
《おお~ 質実剛健。
空腹にずばっとこたえる
この香りと生姜のパンチ》
《やっぱり 豚バラ生姜焼定食は
定食界でも別格だな》
《このタレ。
ご飯が進みすぎる》
《この時季
たけのこの文字を見ると→
条件反射的に頼んじまう》
《やっぱり うまい。
四季のある日本。
旬のある幸せ》
《う~ん。 漬物 ちゃんとうまい》
《ああ~味噌汁もいいじゃないか。
ここ ほんとに誠実な店だ》
《おっと ちょっと出づらい》
《七味漬物 これも美味》
《ひと口サイズで3切れ。
この店の小鉢は→
ちゃんと小鉢然とした量で嬉しい》
《このサイズでこの破壊力。
ご飯の劣勢は必至》
《その劣勢を
しのいでくれるのが→
このおろしってわけか》
《豚バラは 飯の巻き食いができるのがいいんですよ》
《ほ~ら うまい》
《つけ合わせのキャベツもこの店では立派なごちそうだ》
はい お待ちどおさま。
ごちそうさん。ありがとうございました。
《そこに唯一 海の滋味が→
定食に深みを与えている》
《これは初めて…》
《ほほ~ こうなるか 驚いた。
めちゃくちゃ うまいじゃないか》
《玉ねぎもきいてる。
この手があったかって感じ。
さすがさすが 青果市場。
野菜がもれなくうまい》
田中さん いらっしゃい。
肉豆腐 茶碗八分目。
はい 肉豆腐 茶碗八分目。
《細かいなぁ》
あ~ 腹減った。
ん?
お疲れです。どうだった?
いやぁ しんどいっすね。
お前 ちゃんとやれよ。
はい。
ヤマちゃんとこは?
キャベツ 僕が発注かけたので
もう大丈夫です。
うまっ!