いいじゃないですかという話になるわけで、
そうなってくると、
自主性が平気でゆがめられるということになるわけです。
教育に許されてしまうんじゃない
かと思います。
そのほかにもさまざまなニュース
が入っているんですが、
この後は特集にまいりましょう。
全身の筋肉が動かなくなる難病と診断されても
明るく笑顔で生きる女性と、そば
で見守る夫を取材しました。
兵庫県西宮市で暮らす、米田晴美
さん。
晴美さんは、全身が徐々に動かな
くなっていく難病、
ALS・筋萎縮性側索硬化症と診
断されました。
現在、体のほとんどを動かすこと
ができません。
晴美さんをつきっきりで介護する、
夫の裕治さん。
筋肉が固まらないように、毎日ス
トレッチをしています。
晴美さんは、のどに詰まったたん
を
飲み込むことができません。
30分ごとに吸引作業が必要です。
裕治さんとの会話には、
わずかに動く指先と口元を使います。
お、う、ち、に
ゆっくりと、一文字ずつ、言葉を伝えます。
「私の言うとおりにすればいい」
高校の同級生だった2人は、
晴美さんの猛アタックで45年前に
結婚。
明るく社交的な晴美さんは、
結婚後も旅行に出かけたり、工芸教室を開いたり、
充実した日々を送っていました。
しかし、17年前にALSを発症し、
生活が一変します。
ALSになると運動神経が徐々に機能しなくなり、
脳からの信号が筋肉に伝わらなく
なります。
その結果、体が少しずつ動かなく
なり
最終的には自力で呼吸ができなく
なります。
根本的な治療法は、まだ見つかっ
ていません。
晴美さんは9年前に
自力で呼吸することが難しくなりました。
ALS患者の中には、家族への負
担や、不自由な生活を考え、
人工呼吸器をつけず、
死を選ぶ人もいるといいます。
晴美さんがALSと診断されてか
ら、
裕治さんは仕事をやめ、
晴美さんのそばに寄り添い介護を続けています。
8年前には、ダイビングが趣味だっ
た晴美さんの提案で
沖縄を訪れました。
17年間、2人で病気と闘いながらも
明るく前向きに過ごしてきました。
全国に9500人以上いるとされるALS患者。
今年5月、治療に向けた新たな光が
。
滋賀医科大学の研究チームが、
神経細胞の中に遺伝子を注入し、
ALSの原因とされるたんぱく質
を除去する実験に
成功したのです。
ALSの進行を止める薬の開発につながると期待されていて、
10年後の実用化を目指し、
研究が進められています。
この日、米田さん夫婦は、
2人で出かけることにしました。
向かった先は、2人にとって思い出
深い場所。
病気と闘いながら、2人で世界中を
旅してきました。
大空へと飛び立つ飛行機を眺めな
がら、
これからどこへ行こうか、思い描
きます。
「でも今でも幸せだからいいよ」
これからも夫婦2人で、ALSと向き合い続けます。
遠藤さん、
ご夫婦っていいなって思いますね。
考えさせられるというか、
今、このお二人を見ていると、
今、自分が置かれている環境で
悩みがあったりするけど、
いやいや、笑顔で笑顔で。
希望を持ってね。
今、薬の、新しい薬の研究が
進められているんですが、
実用化までに10年ぐらいかかる
んじゃないかと。
あと、