断固拒絶しました。
一度は 運命の人と思える人との
結婚ですら[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
やっぱり無理だと
さっくり諦めたこの事件は[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
当時 コペンハーゲン中で[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
語り草になったといわれています。
その後 キルケゴールは 著作に専念し[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
自分とぴったりくる[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
運命の人との出会いなど
一切諦め[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
生涯 恋人さえ作らない
徹底した諦めぶりを発揮。
自ら この秘密を知る者は[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
私の全思想の鍵を得るものであると述べるなど[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
のちに 人妻となり
自由に会えなくなったレギーネを[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
神格化さえすることで[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
自らの思想を深めていったといわれています。
とんでもなく クズでポンコツな
諦めっぷりですね。
はい。 確かに 一見すれば
どうしようもないポンコツぶりです。
しかし この
運命の人を諦めた経験こそが[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
彼の その後の著作を生み出す[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
エネルギーの源泉だったといわれています。
そして それ以降の著作の
ほとんどが[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
どのような生き方を選ぶか[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
そして自分の決断が正しかったのかを確かめる[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
難しさについて
書かれたものでした。
その意思決定について書かれた
1843年の著作[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
[外:8B6444BE18F269AC615643B26F9E3041]あれか、これか[外:9EE59C7D2C202E0214836A0138F59E24]において
キルケゴールは[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
最も不幸な人間とは…。
もしくは「希望に妨げられることで[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
追憶の中に現在を生きている人」
であると述べています。
希望に妨げられることで
追憶の中に現在を生きるとは[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
まさに もしも
運命の人がいるのならという[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
西野さんの悩みを
予言したような描写ですね。
そのとおりです。 更に キルケゴールは[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
娘が初恋の男を捨てて別の男と結婚し[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
彼こそ本物であると確信する
娘の浅はかさを描き[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
享楽を追求する
こうした美的生活は[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
常に刺激を求めることで
対象を変化させ[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
変化がなくなると退屈になる。
それを避けるために 人間は次々と新しい気晴らしを求めて[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
気まぐれに生きる。
そして その美的生活の行き着く先は絶望に他ならない。
そう述べているのです。
つまり もしも運命の人がいるのならなどと考えて[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
いつまでも諦めきれない人生を
送った その先にあるのは[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
絶望に他ならないと。
そのとおりです。
あくまで キルケゴールの名誉のために
断っておきますが[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
彼はレギーネのことを軽く思っていた
わけではありません。
むしろ逆です。
彼は その日記の中で[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
生涯にわたり レギーネに対しての
思いをつづっています。
そして そんな大切な人を
サックリ諦めた経験こそ[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
自分のすべての著作を生み出す
力の源泉である。
彼の言葉を
そのまま引用するならば[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
栄養分である。
そう述べているのです。
運命の人と思えた人物との
結婚を諦め[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
更にその後 運命の人を
追い求めるということ自体を[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
諦めたからこそ[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
こんにちの実存主義の礎を築くことになる[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
偉大な思想を生み出すことが
できたのですね。
でも 田村丸さん
「運命の人がいるのなら」を[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
諦めるのは理解したとして[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
せめて結婚したいという場合はどうしたらよいのでしょうか?
はい 実はもはや それには[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
相談者である西野さん自身が気づいておられます。
質問の最後に 「もう待てません」
という言葉があります。
せっかくご相談いただいたので[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
これを もう少し諦め学の観点から[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
学術的に補足しておきますと[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]