(カメラの連写音)
(
夢子) ばっちり! どうせならツーショットでしょ。
送ってあげるから
待ち受けに使いなよ。
松任谷さん…
。
僕が僕の顔を見て
どうするんですか!
スマホを開くたびに
自分の顔なんて… 地獄です!
僕は深海さんのワンショットが
欲しいんです!
深海さんを
待ち受けにしたいんです!
声が大っきい…
。(夢子) え~ 私は いつも→
彼氏とのツーショットだよ
。うわ~…。
(
夢子)見るたびにハッピーになれるよ。
(
上野) 自分基準で考えないでもらえますか?
(
夢子)自分基準以外で何を考えんの?2人とも 仕事中。
(
九十九) お前ら!!
仲ええやないか!
営業部も ようやく まとまりっちゅうもんが出て来たな!
深海の特別
チーフクリエイター就任は大正解や!
新しい肩書入れた名刺な
早 作っとけ。
ほな
行って来る!
(
社員たち)いってらっしゃいませ。
[外:3D1BD145819ECE4A33807CE3A4B1EFAA]
(カメラの連写音)
これは?
素晴らしいです!送ってください。
あっ
上野君のアドレス知らない。
(
上野) 早急に 至急。
グレた~い
。
(
岡持) えぇ~~~!
恒星さん…
これ 何すか?
うっせぇな
。
それ?
(岡持) 札束に見えるんすけど…。
ゴミ箱に札束入れるヤツは
いないだろう。
あ…
じゃあ これゴミ箱に見えて金庫のやつだ!
だとしたら
随分 フリーダムな金庫だな。
(
ノック)
≪すいません≫
どうぞ。
あ…
。(根元亮一) 恒ちゃん 久しぶり。
どうしたんですか?
(亮一) 最近 こっちにおかあさんから連絡 来た?
俺の母親のことですか?
そう 奈保子さん。
いえ
来てないですけど。
どうぞ
。
叔父さんに
連絡があったんですか?
うん
陽太君のことで。
奈保子さん
陽太君のこと諦め切れないみたいで。
(
岡持) えっ! 陽太って恒星さんの隠し子か何かですか?
何でだよ!
兄貴 俺の。
(
岡持)えっ! おにいさん いたんすね!
どんな?
似てます?
似てはないですね
。答えなくて大丈夫です。
ほら
丼持って 帰れよ!
はい
。
(
岡持) ありがとうございました。泥棒。
置いてけ
。
(