岡持) ヘヘっ。
すいません
。(ドアが閉まる音)
それで?
(亮一) うん 陽太君の居所をね→
東京の興信所に頼んで
調べてもらってくれって→
これ
送って来て。
今
東京にいるんですか?
陽太君
会社つぶしてから作業員してたでしょ?
その時の同僚が
こっちの日雇いの現場で→
似た人を見掛けた
って言ってんだって。
奈保子さん
どうして恒ちゃんに頼まないで→
私に送って来たんだか…
。
母は
兄が行方をくらましたのを俺のせいだと思ってるんです。
まぁ
実際そうなんですけど。
(
亮一) でも 恒ちゃんは陽太君の借金を助けたんだよね?
私は
そう聞いたけど。
兄は子供の頃から優秀で
みんなの人気者だったから→
弟の俺に助けられたのが
我慢できなかったんです。
それで姿を消した
。
でも
恒ちゃんが陽太君を助けたのは間違いないんだから→
責任を感じることなんて…
。
責任は感じてません
。
ただ
いっときの感情でバカなことしたな→
…と思ってるだけです
。(亮一) バカなこと?
叔父さんは
父の弟ってだけで母とは関係ありませんし→
無視して大丈夫です
父は もう死んだんだし。
まぁ
そういうわけにもね…。
いなくなったのは
兄の意思ですから。
僕は
家族として→
兄の意思を尊重したいと
思ってます。
(
呉羽)まだ全部来てないけど 一点物はすぐ なくなっちゃうから→
選ぶなら今
服は一期一会。
一期一会
。「これ着たい!」と思った時に→
すぐ買わないと
。瞬発力が必要ですね。
今は?
どういう服が欲しい?
強そうなやつを
。(呉羽) 強そう?
傍若無人な社長に勝てそうな
。
ん~…
。
あっ
これは?
いいね~
セクシー!
もう少し布があったほうが…
。(呉羽) えっ そう?
あっ
でも 原 節子から離れるにはこれぐらいのほうがいいのかも。
原
節子?精神的な女神です。
いいじゃん
女神! 自由の象徴!
自由…
これ?これ。
自由の女神って
結構 険しい顔してんだよね。
好きだったなぁ~
。
本物
見たんですか?
(
呉羽) 2年ちょい住んでた。へぇ~。
自由を手に入れるには
必要なんだよ~ 戦いが。
あっ!
これは?
戦闘力