どんな球種でも どんな速度でも→
何も考えずに 来た球を打って
ホームランにできるっていうのが→
まあ 究極のスタイルじゃないかなと。
やることがまだまだ たくさんあるっていうのは→
これは すごい幸せなことじゃ
ないのかと思います。
メジャーの舞台で 更なる高みを
目指そうとしていた大谷選手。
しかし
大きな試練が待ち受けていました。
ここまで 4勝を挙げ
挑んだロイヤルズ戦。
5回のマウンドに
上がった時のことでした。
右手中指に出来たマメが
潰れていました。
(実況)あっ 降りますか。
(実況)あ~ 本人 悔しそうです。
♪♪~
その後 詳しく検査した結果右ひじじん帯の損傷が判明。
急きょ 治療を受け
試合に出られなくなりました。
大谷選手は チームを離れ
報道陣の前から姿を消しました。
この時 一体
どんな気持ちでいたのでしょうか。
部屋で 一人で。
いつも 部屋は一人なんですけど。
(インタビュアー)引きこもっていたというのは
例えば?
そばで ずっと支えてきた
通訳の水原さんにとっても→
初めて見る姿でした。
ようやく姿を見せた大谷選手。
キャッチボールさえできず
一人 リハビリをする日々が続きました。
ケガから1か月。
大谷選手は ひじに負担の少ないバッターとして 戻ってきました。
しかし バッティングにも
狂いが生じ始めます。
相手チームに研究され 変化球を
織り交ぜた投球に対応できません。
7月 大谷選手がヒットにできた
変化球は 僅か1本でした。
このころの練習の様子を
撮影した映像です。
珍しく いらだちをあらわにする姿が…。
練習も 途中でやめてしまいました。
思うように投げることができず
バッティングでも結果が出ない。
二刀流の挑戦は
厚い壁に直面していました。
8月 バッティングの課題を
克服するため→
大谷選手は 新たな練習を始めます。
左方向へ軽く流し打ちをする練習です。
あえて全力で振らずに
最後までボールをしっかり見て→
バットの芯で捉えることが ねらいです。
こうした練習を繰り返すことで→
変化球に
対応しようとしていたといいます。
ボールを捉える感覚を身につけると→
今度は 同じ方向に強い打球を打つことを意識します。
バットを振り続けた大谷選手。
その手には いくつものマメが出来ていました。
♪♪~
そして… 成果が現れます!
7月には ほとんど打てなかった変化球に
対応できるようになったのです。
更に メジャーリーグでの進化を
強く印象づけるシーンが訪れます。
相手は あのバーランダー投手。
初対戦で 3つの三振を奪われています。
大谷選手は いつもどおり
データを頭に入れ→
打席に向かいました。
その初球。
バーランダーが投げてきたのは
来ないはずのチェンジアップ。
しかし…。
体が自然に反応して データにはなかったボールを捉えました。
理想のバッティングの手応えを
つかんだ 大谷選手。
メジャーでの進化を見せつけた
一打でした。
バッターとして成長を続ける中→
3か月ぶりに ピッチャー 大谷がマウンドに戻ってきました。
イエ~イ!
オオタニサン。
二刀流は復活するのか。
注目の試合は 全米で中継されました。
ところが…。
本来の剛速球が投げられません。
すると…。
124キロの変化球をスタンドに運ばれます。
次のバッターを抑えたところで
降板しました。
3日後 全米に衝撃のニュースが