もし触ってしまったら、すぐに手を洗うと。
＞＞さらに、
＞＞では関西のニュースをお伝えします。
＞＞大阪府堺市で、
実の弟を練炭自殺を装って殺害したとされる女が、
父親の殺害についてもきょう、起
訴されました。
女が黙秘を続ける中、
立件の大きな手がかりとなったのは、
科学鑑定の力でした。
＞＞大阪府堺市の足立朱美被告がきょう、
父親にインスリンを大量に投与し、
殺害したとして起訴されました。
最初に明らかになったのは、弟、
聖光さんの事件。
朱美被告はことし３月、
弟、
聖光さんを実家で睡眠薬で眠らせ、
練炭自殺に見せかけて殺害したとされています。
しかし、
この家族の中で不審な死を遂げたのは、
１人だけではありませんでした。
父親の富夫さんです。
富夫さんはことし１月、
インスリンの大量投与による低血糖で意識不明になり、
５か月後に死亡しました。
警察は、
父親の殺害についても、
朱美被告の犯行と見て捜査しますが、朱美被告は黙秘。
そんな中、
容疑を裏付ける手がかりとなったのは科学鑑定の力でした。
＞＞すごく時間たってると。
何も分からんままで終わるのかっていうことが問題になりましたで
すね。
＞＞法医学者の近畿大学、巽教授。
警察の依頼を受け、
死亡した父親の富夫さんの血液などを分析しました。
血液の分析によって５か月前、
富夫さんが意識不明になったとき、
何が起きていたのか、解明しよう
というのです。
＞＞この血液ですけども、
西堺で起こった、
お父様のほうの本当の血液です。
＞＞鑑定に使われるのは、
ガスクロマトグラフィーという装
置。
僅かな血液などから薬物を検出す
るためのものです。
まずはいくつかの工程で、
血液の不純物を取り除きます。
この液体をガスクロマトグラフィ
ーに入れると、液体は熱せられて
気体になり、管の中を通っていき
ます。
結果は波形となって現れます。
＞＞今回の標的になる薬物がここに当たります。
＞＞巽教授はグラフに現れた僅か
な反応を見逃しませんでした。
富夫さんの血液中に、
トラゾドンという睡眠作用のある向精神薬の成分を見つけました。
鑑定の結果、
ほかにも複数の睡眠薬の成分が検出されていて、
ほとんどが朱美被告が医師から処
方された薬と同じ成分でした。
これで朱美被告が、弟と同じよう
に、
父親の富夫さんに対しても、
殺害前に睡眠薬などを飲ませていた疑いが強まったのです。
＞＞５か月もたってるのに、
ある程度の量が出たということは、
十分眠るだけ、
意識がなくなるだけの量は当該のときにはされていることは間違い
ない。
被疑者が特定のレベルになってく
ると。
＞＞こうした手がかりを頼りに、
朱美被告は逮捕・起訴されました。
ただ、
インスリンを誰が投与したのかな
ど、
殺害を示す直接的な証拠はありま
せん。
そのため警察は、
朱美被告がインスリンについてインターネットで検索した履歴があ
ることなど、
多くの間接証拠を積み上げています。
直接的な証拠がなく、
朱美被告が黙秘を続ける中、始まる裁判。
事件の真相はどこまで明らかにな
るのでしょうか。
＞＞きょう正午ごろ、
大阪市東住吉区の集合住宅で、
妻と見られる女性を包丁で刺して
殺害したとして、７６歳の男が逮
捕されました。
殺人の疑いで逮捕されたのは、
大阪府松原市に住む谷口政秋容疑
者７６歳で、警察によりますと、
きょう正午ごろ、