していることが明らかになりまし
た。
まず一部の水族館で見ることができるナンヨウマンタ。
そして新たな1種がこのオニイト
マキエイです。
英語名はその名もジャイアントマ
ンタ。
幅7メートル近い個体も報告され

るなどとても大きく、
ナンヨウマンタの倍ほどになると
いいます。
>>今月、この巨大マンタを保護
し、生態を調査するため、海から
水槽に移す世界でも例を見ないプ
ロジェクトに、沖縄美ら海水族館
が挑みました。
>>沖縄本島の北部にある本部町。
その沖合1キロに浮かぶ丸い生け
すの中に見える黒い影。
幅4.6メートルの巨大マンタで


す。
マンタは泳ぎ続けていないとすぐ
に弱ってしまいます。
細心の注意とスピードが引っ越し
成功の鍵となります。
今回の引っ越しは、
サンゴ礁や浅瀬を避けながら行われます。
まず沖合から港まで生けすを丸ご
と移動。
巨大マンタを泳がせたまま運びま
す。
港からは水槽に移し、トラックで
水族館へ。
その間、マンタを泳がせることが
できないため、短時間で運びきる
必要があります。
港への移動が始まりました。
飼育員らおよそ20人が、
船で生けすを引っ張り、動かしていきます。
>>引っ越しを取りしきる金谷悠
作さん。
周りの網にマンタがぶつからない
よう、
歩く人よりも遅いゆっくりとした
スピードを維持します。
マンタは皮膚が弱く、すぐに傷つ
いてしまうのです。
ことし5月、
偶然、
漁師の網にかかった巨大マンタ。

皮膚は傷だらけで衰弱していました。
当初、餌を全く食べませんでした
が、
金谷さんは諦めず、
毎日一緒に泳ぎ、餌を与え続けました。
半年後の今、このとおり。
大きな口を広げ、
食べるまでになり、
水族館に引っ越すことになったのです。
>>慎重に行われた港への移動は、
1キロの距離を1時間15分。
ここまではほぼ予定どおりです。
最大の難関、陸路での輸送は、
交通量の少ない夜に行います。
>>クレーンでつり上げ、トラックの上の水槽へ。
生けすから出たマンタ。
ここからは泳げません。
時間との戦いが始まりましたが。
マンタが予想以上に暴れ始めます。
>>急きょ集めたのは自分たちの
カッパ。
デリケートなマンタの皮膚を少し
でも覆って守ります。
さらに水槽から飛び出した金谷さ
ん。
暴れたマンタが酸欠にならないよ
う、
酸素を水の中に送り続けます。
すかさず獣医師が血液中の酸素をチェック。
幸い、異常はありませんでした。

>>予定より1時間遅れて、トラックは水族館へ。
地域の協力でノンストップで走り
続けますが。
ブレーキや僅かな段差でも水槽は
大きく揺れます。
急ぎたくても一定の速度で走行し
なければなりません。
3.5キロをおよそ20分かけて、
ついに到着。
金谷さんにはまだ仕事が残ってい
ました。
初めての水槽で壁やガラスにぶつ
かってしまうのを、
前を泳ぎ防ぐのです。
一晩中寄り添うと、
マンタは水槽に慣れていきました。
>>よかったですね。
>>金谷さんはこれから飼育を通
して、
巨大マンタの生態を解明していき

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