部屋には祖母、
梶原緋佐子さんの描いた高さ2メ
ートルもの絵が。
わー、
実物見るとまた、きれいですねー。
>>このバックは、
ここに線が見えてますけれども、
絵全部、
銀ぱくを下に貼りつけたあと、上から絵の具を載せてるんです。
立体感を出してるんです。
>>うわ、そうか。
>>この絵は、日展に出品した。
>>日展に?
日展とは、
日本で一番大きな美術展覧会。
美江さんが祖母の緋佐子さんから
この絵を譲り受け、現在、こちら
にあるそうなんです。
そしてほかにも。
>>このソファーですね。
>>ソファーね、
これ。
うわっ、畳のいす。
>>恐らく民芸のグループの。
>>大正時代、
日用品を芸術の域まで高めようと
作られたことばが、民芸。
その作家たちと祖母、緋佐子さん
は交流があったそうです。
>>河井寛次郎さんとか。
>>河井寛次郎さん?
河井寛次郎、今、出てきただけで、
河井寛次郎記念館というワードまで出ましたよ。
河井寛次郎さんは、
明治から昭和にかけての芸術家。亡くなったあと、
記念館も作られたという、すごい
方。
>>文化勲章を辞退する。
絶対もらうけどな。
人間国宝への推挙もあったが、
辞退する。
人間国宝候補ですよ。
ほか、
どんな方?
>>西武の堤さんとか。>>堤オーナーですか?
>>はい。
>>ここにいらっしゃった?
>>ファンでいてくださったので。
>>えー!もう、
おばあちゃまが一声かけたら、打
順なんか、
すぐ変わるんじゃないですか。
>>いやぁ。
>>では本題。
問題の石はどこにあるのでしょう。
>>これが、
その例の。>>これ?
>>はい。
>>これがおっしゃってたやつですか?
>>例の石なんです。
>>この家で一番価値があると聞いた、
入り口前の靴を脱ぐための赤茶色
の石。
>>見る人が見れば、
分かるって言われたんですけれど。>>この石は言わなかったんです
もんね。
>>この石は言われませんでした
ね。
>>この石も言われなかったんですもんね。
>>言われませんでしたね。
>>この石なんですよね。
やっぱ、なんかあるんじゃないで
すか。
一体この石はなんなのか。
ということで、
専門家の方に来ていただきました。
洛西ガーデンさんは、
京都の寺社仏閣、
古民家の庭を手がける庭の専門家です。
これがお庭でございます。
ちょっと中入って、気になること。
>>このツバキは、
ヤブツバキと言いまして。ツバキの原種なんです。
赤いツバキやって、
たぶん派手好みと違うお人柄とちごたかなと思って。
ツバキマニアが日本全国、おられ
て。
>>ツバキマニアがいるんですか。
>>ヤブツバキに始まり、ヤブツバキに終わるっていうぐらいの。
>>そんな格言が?
>>そういう樹脂なんです。この葉っぱが、通常より小さいん
ですね。
葉っぱの大きさと花の大きさが比
例してるんです。
せやから、たぶん、上品な花が咲
くはずやし、たぶん一本の木でも、
いろんな花見て選らばはったんやないかなと、私は想像して、そう
言います。
>>そうですか。
庭を見ただけで、