行司） のこった。
＜またしても
瑛太くんに力及ばず→
予選敗退＞
＜でも 今回は泣かないと決めていました＞
瑛太からは
しょうがねえな。
多分
。
（
白畑先生） 足取りできた？
＜小町ちゃんに勝った
瑛太くんは→
小学３年生の部で優勝＞
＜立派なメダルをもらいました＞
（
拍手）
＜でも
小町ちゃんは…＞
何も
もらわねかったって。悔しいって泣いただけだ。
（
進さん） ハハハ。
＜やっぱり
涙が こみ上げて来ました＞
＜酒田の冬は寒い＞
＜去年１月 小町ちゃんは９歳に＞
（
記者） こんにちは。こんにちは。
＜だいぶ
お姉さんになりました＞
＜相変わらず
まわしを締めるのは→
お母さんに
手伝ってもらっていますが…＞
＜相撲を始めて２年半＞
＜足腰を鍛えるために押しているタイヤ＞
＜最初は
こんなに小っちゃかったけれど→
今は
ほらこんなに でっかいタイヤも→
押せるようになりました＞
＜ところが→
そんな小町ちゃんに
思わぬ出来事が＞
＜憧れだった
あの拓兄ちゃんが→
高校卒業を前に→
こんな決断をしたのです＞
…って
思ってますね。
＜高校１年生で→
世界チャンピオンになった拓兄ちゃん＞
＜しかし
翌年に出場したいわて国体では→
自分より
体格のいい相手との取組で…＞
＜左肩に
全治２か月の大けがをしてしまいました＞
＜実は
その頃から→
拓兄ちゃん
悩んでいました＞
やっぱり…
。
…と
思って。
＜拓兄ちゃんは
相撲をやめ→
自動車部品などを作る
東京の会社に→
就職することを決めました＞
＜その６日後＞
＜拓兄ちゃんとの稽古は→
今日で最後＞
＜引退を決め
稽古から遠ざかっていた→
拓兄ちゃんの体重は
２６ｋｇも落ちていました＞
のこった！
大丈夫か？
（
拓さん） 大丈夫です。
＜大好きだった相撲をやめて→
大人になる 拓兄ちゃん＞
＜いつか小町ちゃんにも→
こんな日が来るのかなぁ＞
＜小町ちゃんは
拓兄ちゃんに手紙を渡しました＞
（
小町ちゃんの声） 「お兄ちゃんへ今までありがとう。
私は
お兄ちゃんのことを忘れないから→
お兄ちゃんも
私のことを忘れないでね。
相撲の稽古を教えてくれたり→
勉強を教えてくれたりしてくれてありがとう」。
（
小町ちゃんの声） 「最後の日まで私の面倒を見てくれてありがとう。
これからも体に気を付けて