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2019/02/23(土) 16:10〜16:55 NHKスペシャル「命をめぐる決断〜災害多発時代 神戸からの問いかけ〜」[字][再]

(悲鳴)
日本列島を次々と襲う
大地震。
うわっ 地震 地震…。
お~! やばい やばい! 地震や。
去年6月
大阪府北部の地震。
消防に助けを求めても
断られる事態が相次ぎました。
この日 大阪・茨木市の消防に
寄せられた通報は→
409件。
これに対して 救急車は10台しかありませんでした。
消防が踏み切ったのが→
救助する人を選別するトリアージでした。
緊急性の高い人を優先する
苦渋の決断だったといいます。
私は これの下ですね。
ここの この下にいてました。
消防に通報したものの
後回しにされたという女性。
家具の下敷きとなり
鎖骨が折れていました。
これまで トリアージは→
医師などが患者の状態を確認し→
治療に
優先順位をつけるものでした。
災害が多発する今
必要性が高まっているのが→
消防による救助のトリアージです。


その原点は24年前の神戸にありました。
「阪神高速道路。→
神戸と大阪を結びます大動脈ですが 落ちております」。
6,434人が犠牲となった
阪神・淡路大震災。
消防隊員の数は
絶望的に不足していました。
私たちは 当時の消防隊員の
詳細な活動記録を独自に入手。
そこから
命をめぐる決断に直面した→
隊員たちの姿が
浮かび上がってきました。
甚大な被害を前に→
生存の可能性が高いと判断した現場を優先した隊員たち。
その結果→
救助を断らざるをえない現場もあったといいます。
私たちは
救助の手が届かない事態を→
どう受け止め 乗り越えるのか。
あの日の神戸から 今へと続く問いかけに向き合います。
夜明け前の神戸の街を
震度7の揺れが襲いました。
神戸市で最大の被害が出た
東灘区です。
およそ1万9,000棟が全半壊。
それに対する東灘消防署の人員は113人。
消防の力は 明らかに劣勢でした。
救助の最前線で何が起きていたのか。
私たちは


東灘区での救助活動の記録を→
独自に入手しました。
何時に どの隊員がどこで 誰を救助したのか→
克明に記されています。
消防が初めて経験する大災害。
まず直面したのは→
救助活動に不可欠な情報の不足でした。
震災直後 電話は
つながりにくい状態が続き→
被災した人たちが
救助を求める手段は→
ほとんどありませんでした。
119番通報が機能していないため消防は→
直接駆け込んでくる人たちの
情報をもとに→
救助に向かうしか
ありませんでした。
情報は どれも断片的で→
消防は被害の全容を把握できないまま→
救助活動を行うしか
なかったのです。
東灘区の被害の状況です。
赤色の部分は建物の50%以上が全半壊した地域です。
ここに記録から分かった
消防の救助活動の地点を重ねます。
被害が大きな地域に→
消防の力が十分 届いていなかったことが→
浮かび上がりました。
消防隊員一人一人は現場で どのように行動したのか。
見えてきたのは 救助を求める

無数の声が上がる中→
命をめぐる決断を迫られた
隊員たちの姿でした。
当時 現場の指揮を執っていた
西山恒美さんです。
西山さんは
「目の前の人を助ける」という→
消防の基本に従って活動しました。
西山さんたちの部隊は→
午前11時半から午後1時半に3人。

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ikatako117

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