スペイン バルセロナ。
ここで 世紀の大プロジェクトが
進行しています。
魔法だな。
未完成の サグラダ・ファミリア。
複雑な構造の 世界一高い教会です。
塔が完成すれば風景が変わるでしょう。
ユニークな建築方式。
17万トンを超える石材。
完成すれば サグラダ・ファミリアは
170メートル以上の高さを誇る→
最も 大胆に設計された教会となります。
前代未聞です。
ゾクゾクします。
建設に立ちはだかるのは 強い風…。
強風で クレーンが倒されかねません。
塔の崩壊だけは避けないと。
そして 極限の高さ。
つり上げられない。 不可能だ。どうかしてる。
いかなる遅れも 事故も 間違いも
許されません。
驚異の技術で 完成へと向かう
サグラダ・ファミリア。
その建設の秘密に迫ります。
世界有数の歴史と美しさを誇る街バルセロナ。
建築家 ガウディの作品として知られる
サグラダ・ファミリアは→
100年以上にわたって
建設が進められています。
他に 類を見ない複雑な教会は
着工から 130年以上たっても→
まだ完成していません。
高さは 既に 100メートルを超え年間450万人もの観光客を→
ひきつけています。
中に入ると 思わず 息をのみます。
でも 外では クレーンを使って
まだ工事していますね。
完成したら どうなるか楽しみです。
この驚異の建築に ついに完成のめどが立ってきました。
私たちの世代で 建設を終わらせます。
教会の建設が始まったのは 1882年でした。
最初に つくられたのは 伝統的な
ゴシック様式の地下聖堂です。
高さ100メートルの塔
「生誕のファサード」は 1936年に完成。
「受難のファサード」は 完成までに
50年以上もかかりました。
続いて 広大な身廊や アーチ形の
天井などが つくられていきました。
それらが 後に建てられる
巨大な6つの塔の土台となります。
建設にかかる資金の多くは
1日1万2,000人にのぼる→
観光客の寄付によるものです。
設計責任者は ジョルディ・ファウリ。
先人たちの足跡をたどりながら
サグラダ・ファミリアを→
完成させるためのチームを
つくり上げてきました。
着任した時 事務所のスタッフは
僅か6人。
しかし 今では 40人が働いています。
これは 前代未聞のビッグプロジェクトですからね。
最大の難関は 詳細な設計図がない状態で
バシリカ様式の教会を→
完成させなくてはならないことです。
建築家ガウディのサグラダ・ファミリアの設計図は→
ほとんど失われてしまったからです。
古い模型の写真や 100年前のスケッチなどを基に→
建設は 手探り状態で
進められてきました。
ガウディに忠実であることが大切です。
彼は 天才でしたから。
ガウディは 独自の幾何学的なモチーフを
建築に取り入れました。
彼の発想の源は 自然の世界でした。
木々。
動物。
山々。
その建築様式は あとにも先にもない
ユニークなものです。
ガウディは 自らを
「神との共同制作者」だと考えていました。
ガウディの建築は 「生命の建築」です。
自然のフォルムや色彩が表現されています。
他の どの建築とも違います。
ファウリのチームは ガウディの構想を生かしながら→
この巨大建築物を
完成させなくてはなりません。
サグラダ・ファミリアでは
壮大な 3つのファサードが→
イエス・キリストの生涯と教えを
象徴します。
中央の6つの大きな塔の1つは
完成すれば 高さ170メートル以上。
世界で 最も高い教会になる予定です。
建築費は 推定で 1,300億円。建築に要する期間は 145年。
サグラダ・ファミリアは 世界で最も
並外れた建築物の1つとなります。
今は 6つの塔の建築に