現代の阿波踊りの音楽は→
藍商人が伝えた 熊本の民謡が
ベースになったと考えられているんです。
でも どうして
そんなことが起きたんでしょう?
それは やっぱ…
(小林)はい そうなんです。
こちらが徳島 阿波ですね。
現在の熊本県は こちら。
こうですかね。 九州一円…。
そうですね。
全国に藍を売りさばいていた
徳島の藍商人。
日本中を旅する中で
各地で耳にした音楽を持ち帰り→
お座敷遊びの中で伝えていたんです。
すごいですね。
あ ほんとに。
こう こういうの…。(笑い声)
そうなんです。
すごいなあ。
今 藍商人がやってりゃ
もう すごいですよ。
世界的に有名になるでしょうね。
(笑い声)藍ラッパーとか…。出てきたら。
(笑い声)
へえ~。
あ 違いました…。
(笑い声)
藍商人の力で 変化を遂げていった
阿波踊り。
意外にも それが
徳島を救うことになります。
明治の終わりになると
化学染料の台頭で 藍産業は衰退。
徳島の町は 危機に陥りました。
そんな時 新しい産業として注目されたのが「観光」です。
阿波踊りをメインにして
観光客を呼び込もうとしたんです。
富田町の芸妓たちが
キャラバン隊を組み→
全国にPRしました。
しかし 観光客を見た目で引き付けるためには→
まだ大きな課題が残っていました。
それは…。
(小林)こちらなんですが…。
全然 違いますね。(小林)そうですね。
なんか 手も割とやわらかいというか
フニャッとしてる感じ。
(小林)なんか ちょっと適当に…。
キレがないですね。
(小林)
そうですね ちょっと…。→
おじちゃん 喜んでますね。
(小林)こんな映像なんですけども。はぁ~。
これ幽霊だもんね。
(笑い声)
そうなんです! 昭和の中頃まで
阿波踊りの振り付けは→
現在ほど
洗練されたものではなかったんです。
そして ここに
新たな「阿波踊り革命」が起こります!
阿波踊り界のレジェンド?
はい。
はじめまして。
どうも はじめまして。
四宮賀代と申します。
よろしくお願いします。
四宮さんがもたらした
「阿波踊り革命」とは何か?
その踊りをご覧下さい。
♪♪~
おぉ~。
おぉ~。(拍手)
そうなんです。
あ そうですか…。(笑い声)
なんと
現在の阿波踊りを象徴する この動き→
実は 四宮さんがルーツなんです。
高く舞い上げる指先で美しさを演出。
鋭くとがった笠で→
全体のシルエットをシャープに見せました。
そして足は 高く跳ね上げて 鋭く下ろす
ダイナミックな動きに変化させました。
いや やっぱり 私の所属する連だけでも→
頑張って この形にしようっていう形で→
ポーンと発表したところ→
周りの人たちが こぞって「かっこいいな」「全然違うな」って言うんで→
マネするようになって 今に至っています。
へえ~。
いやいや とんでもないですけど。
すごいなあ ほんとに。
そうですよね。
たくさんの島の上にできた「狭い城下町」。
その環境を逆手にとって→
町人たちは「独特の踊り」をつくり出しました。
氾濫する川を利用した「藍作り」。
そこから生まれる「財力」。
そして 全国から持ち込まれた「音楽」が→