核心的な利益を守ると
トランプ大統領に
突きつけています。
今回は対立のエスカレートは
避けられたという程度で
今後も国益と覇権を巡る争いが
続くことになりそうです。
≫中継でお伝えしました。
ここからは、今回の会談を更に深掘りをしてみます。
まず2人のパーソナルデータを
整理してみたいんですが
この出身こそ
1人は不動産王でテレビ司会者
そして、1人は
地方官僚と違うんですけれども
周囲の評判はというと
こちらがトランプファースト
そして、こちらが一強体制と
よく似ているんですね。
ちなみに、ご夫人はといいますと
トランプ氏は元モデル
習近平氏は
元国民的歌手ということで
この点もそっくりなんですが
ちょっと驚きましたのが
実は、誕生日なんです。
トランプ大統領は6月14日
そして、習主席は6月15日と
なんと、1日違いなんですね。
近いということが
わかったんですが
そんな2人が、幅数メートルの
テーブルを挟んで
≫世界中が注目した
米中首脳会談で
貿易交渉は再開する
そして追加の関税は
発動しないということは
明らかになりました。
しかし、ここに至るまでに
どんな心理戦があったのか
国際政治にお詳しい
心理学者といえば
この方しかいません。
おなじみの明治大学政治経済学部
海野素央教授です。
どうぞよろしくお願いします。≫よろしくお願いします。
≫トランプ大統領と
習近平国家主席なんですけども
まず、海野先生は
きのうの段階で
2つのシーンに
着目したということなんですね。
その1つ目がこちら
記念撮影の前に
並んだときの映像を
ご覧ください。
習近平国家主席が歩み寄って
握手を交わしたんですよね。これ、どう読み解きました?
≫これは、習近平主席が
気遣っているんですよ。
トランプ大統領に
気遣ってるということです。
自ら歩み寄るということは。
≫それはつまり、そのぐらい気を使った交渉になると?
≫これはやはり、どうしても
中国製品を買ってくださっている
お客様、クライアントは
アメリカですよ。
≫そういう前提があるというので
臨んでいるんですね。
そこを示していた。
そして、一方対照的だったのが
デジタル経済会談での
スリーショット。
非常に窮屈な印象だったんですが
ただ、安倍さんを挟んでお二人の表情は
硬かったですね。
≫この3人非常にぎゅうぎゅうですよね。
物理的距離が非常に狭い。
ですけど、これはアイコンタクトがないんですよ。
トランプ大統領と習主席が。
そして、トランプ大統領はホワイトハウスの会議で
よくこうやって
タッチングするんです。
≫こう触ると。
≫触ったり親しい人とやらないんです。
≫このときやってないんですね。
≫やってないんです。ですから、物理的距離は
狭いけども、心理的距離が
大きいということですね。
≫やっぱり
そういう溝はあったうえで
きのう、進んでいった。
さあ、そして今日の会談を見ていきたいんですよね。
今日の米中首脳会談なんですが
冒頭、最初に習近平国家主席が待っていて
そこにトランプ大統領が
入ってきて
軽く握手。