五島行きの船が止まっています。
今日はすべての便が
始発から欠航しています。
五島市では
24時間雨量がおよそ400ミリ
対馬市では
300ミリに達しています。
現在も五島市全域と
佐世保市の宇久地域
西海市の江島、平島地区に
避難指示が出されています。
また津島市と新上五島町
小値賀町全域に
避難勧告が出されています。
避難所には五島市でおよそ60人
対馬市で
およそ150人が避難しました。
長崎市でも夕方
1時間に30ミリを超える
雨が降っています。
今後も大雨、土砂災害に
十分な警戒が必要です。
山口≫長崎港、かなり雨、風が強くなっているようです。
気象予報士の千種さんです。
特別警報は解除されましたが
もちろん避難指示、避難勧告は
続いているわけですよね。
どんなところに
注意が必要でしょうか?
千種≫まだ土の中にはたっぷりと
今まで降った雨、水分が
含まれている状態ですので
引き続き、特に土砂災害に
警戒が必要です。
こちら、土砂災害の危険度を表したものなんですが
一番上の一番危険なレベルの
濃い紫色が
対馬を中心に広がっている状態が
まだ続いています。山口≫極めて危険ですよね。
千種≫いつ災害が起こっても
おかしくない状態が
続いています。
この土の中に含まれている水分は雨なんですが
日付が変わる頃から
強まってきました。
日付が変わった頃からの
雨雲の様子を
見ていきますと
このように、五島や対馬などに
ずっと同じようなところに
活発な雨雲がかかり続けて
線状降水帯が
発生していたとみられるんです。
山口≫しかも、この線状降水帯が
こうやって見ると
ずっと動かずに同じ地域に
出続けていますよね。
これはどうしてですか?
千種≫普通、台風というのは北東方向
斜めに進んでいくことが
多いんです。
そうすると
この強い雨のエリアも
少しずつ、ずれていくことに
なるわけなんですが
今回、台風がほぼ真北
縦にこのように進んでいったんですね。
これによって
対馬とか五島辺りというのが
ずっと活発な雨雲
線状降水帯が
かかり続けてしまった
ということになります。
上山≫今後も
動きが気になるところなんですが
この台風に伴った大雨は
続きそうですか?
千種≫まだ続く恐れが
あるんですね。
台風の
今後の予想を見ていきますと
まだ、このあと
北に進む予想なんですね。
日本海に抜けるとはいえ台風が
日本列島の北側にある限りは
この台風に向かって
湿った空気の流れ込みが
続く状態なんですね。
ですので今後は五島、対馬以外の
九州ですとか
四国、中国地方などでも
大雨に
警戒が必要になってきます。
雨の予想を見ていきますと
こちら、線状降水帯。
これは、日本海のほうに
このあと抜けていきます。
ただ、九州ですとか
中国地方を中心に
あす朝にかけて活発な雨雲が